令和6年香美市議会定例会6月定例会議会議録(第1号)
令和6年6月3日(月曜日)
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○ 市長( 依光晃一郎君) 本日、議員の皆様の御出席をいただき、令和6 年香美市議会定例会6 月定例会議が開かれますことに、厚く御礼を申し上げます。
議案の説明に先立ち、最近の香美市の取組を例に挙げながら、私の政治姿勢や市政運営についての考え方を御説明させていただきます。
まず最初に、5 月臨時会議にて否決された教育長人事についてです。まずもって今回の事態になりましたことは、私の説明不足が原因であり、改めておわび申し上げます。
5 月3 1 日に議員の皆様、マスコミにも公開した形で、教育委員さんからいただきました要望書につきまして、私の考え方をお伝えすべく意見交換の場を設けさせていただきました。残念ながら、教育長人事における私の政策的な考え方は、御説明する時間がありませんでしたし、教育委員さんからも、もっと教育そのものについてお話ししたかったとの御意見がありましたので、今月中に2 回目の意見交換会を設けさせていただくべく、日程調整させていただきます。議員の皆様にも丁寧に御説明させていただき、御理解いただけるよう全力を尽くしてまいります。
(以下略)
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西村剛治議員質問
令和6 年香美市議会定例会6 月定例会議会議録( 第2 号)
6 月1 8 日火曜日
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以下、PDFファイル55~64ページをテキスト文書化。(表示40~49ページ)
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○ 4 番( 西村剛治君) 4 番、子どもと町を楽しくする会の西村剛治です。
アイデア型のまちづくりで、私たちの暮らす香美市を、子供たちが笑顔で育つまち、若い世代が暮らしたくなるまちにしていくことを目標に掲げ、コミュニケーションを大切にし、真摯に取り組んでいく所存でおりますので、本日もどうか前向きな御答弁をいただきますよう、よろしくお願いいたしますというふうに、毎回、一般質問の冒頭に述べさせていただいているわけでありますが、これは、私自身の議員としての姿勢を述べるとともに、私たち議員の後ろにいる2 万5 ,0 0 0 人の香美市民の姿を、こうやって議場で対面する市長をはじめ、執行部の方々に少しでも意識していただきたい、そのような思いがあってのことであります。私は、議員の仕事とは、コミュニケーションと調整の仕事であると考えております。様々な立場の方々や、多くの異なる意見を積極的に交わりながら、自分の思いやビジョンを磨き、その先にあるよりよい社会、よりよいまちの姿を実現するために、利他の心で前進していくことが、市民に寄り添う議員の姿なのではないかと常々思っているところであります。コミュニケーションにおいて重要なのは、まず第一に、相手の声に耳を傾け、聞くことにあります。そして、その後大いに意見を交わし、一緒に考え、最後には責任を持って調整をしなければなりません。これからの市長の調整力に期待し、質問に移ります。
1 番です。教育長人事に関する問題です。
5 月臨時会議での教育長人事案否決のニュースは、地元新聞にも大きく取り上げられ、5 月3 1 日の教育委員と市長との懇談の様子は、映像ニュースとして紹介されるなど、市内外の非常に多くの方から関心を集めております。一方で、香美市民の皆さんにとっては、状況と情報が十分に伝わらず困惑しているとの声が多く聞かれます。これは、今回の人事案否決に至るまでの経緯及び議員が問題と考えるポイントが多岐にわたっているにもかかわらず、新聞報道ではその情報が十分に紹介されていないことが原因であると考えます。今回の質問においては、事実を整理することを第一の目標として、これまでの報道とS N S を含む市長の発言の真意を明確にしていただきたいと思っております。
問題の重要性から、厳しい質疑になるかもしれませんが、ぜひとも香美市民に向けて答弁しているという認識で、お答えいただきたいと思います。
① です。
人事案が否決された翌日の地元新聞紙において、人事案が否決されたのは全くの想定外だと述べたと書かれております。全くの想定外というのは、万に一つもあり得ないと確信している状況で使う表現です。今回の人事案が否決されたことに、想定外という表現が当てはまるような状況であったとは全く思えません。市長の全くの想定外とは、どのような趣旨でおっしゃったのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 議案を出させていただく以上、可決されることだけを考えて提案をしております。しかし、全くとの表現は大げさであったとも考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ただ、想定外ではあったということなんですね。人事案提出までに、教育委員からの前教育長続投を求める意見書があったように、また、3 月に一度だけ行われた各議員、各会派への状況報告においても、多くの否定的な意見や慎重な対応を求める声が出ていたと記憶しております。そして、複数の議員が、市政、教育への影響を懸念し、市長の下に直接足を運び、この人事案提出を強行したとしても否決される可能性が極めて高いと伝えに行った行為などは、市長の判断材料には全くならなかったということでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 先ほども述べさせていただきましたとおり、私自身も説明不足があったことは認識しておりますが、最終的には御理解いただけるものと判断をしまして、提出させていただきました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ② に移ります。
前教育長の3 年の任期が本年5 月2 5 日までであることは周知の事実でありました。5 月2 2 日付地元紙には、新たな教育長人事案の提案は市長就任時から頭にあったと述べたとも書かれています。市長就任から2 年、教育長人事の検討・調整をするのには十分な時間があったにもかかわらず、任期切れの僅か4 日前、しかも2 5 日が土曜日でしたので、実質3 日前です。3 日前に、交代人事案のために臨時会議を招集し、採決を求めた、この市長の判断に対して私は特に強い疑問を感じています。なぜここまで、任期切れ直前まで先送りをしたのか。3 月定例会議、3 月、4 月の臨時会議もありました。もっと早く提案する機会は十分あったはずです。それを行わなかった理由は何でしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長人事は、議員御指摘のように、3 月定例会議、4 月臨時会議のどちらかで出すことはできました。3 月定例会議時には、3 月1 1 日に市議会議員の皆様に御説明した感触から、見送ることといたしました。また、4 月臨時会議では、議員の皆様への御説明の時間をもっと取らせていただきたいとの思いがあり、再度見送ることといたしました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 市長にお尋ねします。
仮にですけれども、人事案が可決されたとします。たった3 日で、香美市の教育行政トップである教育長の引継ぎができるとお考えだったのですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 引継ぎに関しましては、提案させていただいた方自体が教育委員会で1 年お勤めでありましたので、香美市に関するいろいろな課題であるとか、あるいはその組織であるとかは、御存じである方であると思っておりますし、また、これまでも高知県の教育行政の中でトップを走られていた方であると思いますので、特に引継ぎは必要ないと考えておりました。私自身も、市長を引き継いだ引継ぎは、前の市長からも大体1 時間ぐらいの引継ぎでやらさせていただいておりました。以上であります。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ひょっとして、教育長、教育行政は簡単な仕事だと思われているのではないでしょうか。教育において最も重要とされる継続性と安定性は、所管外である市長の、そのような都合のいい解釈で左右されることはあってはなりません。教育長の交代は、新旧教育長同士の十分な引継ぎの期間を確保し、香美市の多くの子供、保護者、教育関係者に影響が起きないように十分注意して、さらに教育委員との意見交換と調整を含め、丁寧に行うべきだったと思います。
③ です。
5 月2 2 日付地元紙によれば、市長は否決直後、議会側に理解を求めた上で、同じ人事案を再度提出する考えを示したと書かれており、5 月3 1 日の教育委員との懇談の冒頭でも、再度、同様の教育長人事案を6 月定例会議に出したいと述べられておりました。
否決直後のこのような強硬な発言は、意見を聞く必要はない、そう考えているように受け取られます。市長は、人事案の再考は全くしない、そのようなお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 反対される御意見につきましては、丁寧にお伺いし、私からも御説明を尽くして、しっかり御議論をさせていただき、その上で、教育長人事について今後どのように対応していくのか、よく考えさせていただきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 議会採決における3 対1 4 というのは大変な大差です。まずは、否決されたことを真摯に受け止め、関係者や客観的な視点、立場の方からも広く意見を聞く姿勢を示すべきなのではないかと感じます。
④ です。
しかし、市長は5 月2 1 日、自身のS N S で、否決の理由は6 月定例会議にて議員から示される。6 月定例会議を御注目いただきたいと投稿され、5 月2 2 日付地元紙においても、6 月定例会議一般質問で、自分の考えをなお丁寧に説明したいと述べたと書かれております。私は違和感を感じます。言うまでもなく、一般質問は、市の行財政全般にわたって執行機関の所信の表明を市民に成り代わり議員が求める場であります。議員が議案の反対理由を述べる場でも、市長の発言機会を提供するための場でもありません。人事案の提案者として、議会、議員の意見を聞く別の機会を持つ必要があるのではないかと思いますが、現在、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 現在、教育委員の皆様には、5 月3 1 日に引き続き意見交換をお願いしているところでございます。今後は、議員の皆様にも改めて御意見をお聞きする機会をいただきたいと思いますし、私からも御説明を重ねていきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ちょっと二転三転しているので確認したいのですけど、6 月定例会議に人事案を追加提出することは、もうないということでよろしいでしょうか。
ありがとうございます。
⑤ です。
6 月1 日付朝日新聞によると、教育委員との懇談の後に、取材において、市長は、7月臨時会議に改めて提案をする、否決されたら自分が辞めるしかないと思っていると話したと書かれております。この記事の内容に間違いはないのか。また、もし間違いないのであれば、辞任という言葉は軽々しく思いつきで口にできるような発言ではありません。事前に、市幹部などと相談をしていたのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、報道のうち、人事案提出の時期を「7 月臨時会議で」とされているのは間違いで、「7 月以降で」が私の考えでございますし、当日も私はそのように言ったと思っております。
また、人事案を二度にわたって議会で否決されるということは、私自身の進退に関わることという考えは持っております。一方で、今、私が辞めることが、私に寄せていただいた市民の信頼を裏切ることとなり、どれだけ迷惑がかかるかも認識をしております。
そのような事態を招かないよう、教育委員の皆様とも議員の皆様ともよく議論をさせていただき、納得していただいた上で、7 月以降で人事案を提案させていただきたいと思います。また、市幹部への相談は行っておりません。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) この朝日新聞の記事は、現在もネットで確認できる状況であります。間違いではないと、発言は正しいということでよろしいのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 繰り返しになりますけれども、人事案を二度にわたって議会で否決されるということは、私が辞任することも含めて、進退に関わることという認識をしております。一方で、提出時期につきましては、7 月以降でということになります。当然、出して否決になるようなことになれば、辞めることになりますので、時間をかけて教育委員の皆様から、まずは教育委員の皆様に御納得いただけるよう、議論を尽くしてまいりたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ちなみにですが、もし市長がお辞めになられれば、市長選挙が行われることになるわけですが、市長選挙の費用として2 ,0 0 0 万円から3 ,0 0 0万円の税金が使われます。そして、まさかとは思いますが、自ら辞職した後に再出馬をする出直し選挙をお考えなのだとしたら、さらに1 年半後、財政が厳しい香美市の中で、再び2 ,0 0 0 万円、3 ,0 0 0 万円の多額の費用を使い、市長選挙が行われる状況になるわけです。くれぐれも慎重な判断をお願いしたいと思います。
⑥ です。
市長は、5 月3 1 日の教育委員との懇談の際、新たな教育長人事案が否決されたことに対して、御自身の分析として、否決というこの結果は、さきの市長選挙、令和4 年3月2 7 日投票の市長選挙になりますが、この対立が再燃した結果によるものである。教育委員の政治的な活動があり、議会もそれに同調して、結果、否決された。市長選の対立軸に逆戻りしていると感じるとする見解を述べられました。要約ですので、多少認識の違いはあるかもしれませんけれども、私は、少なくとも今回の教育長人事について、ほかの議員と様々議論する中で、選挙という言葉が出た記憶が全くありません。正直困惑しております。さきの市長選が大きく影響して否決されたのだとする御自身のこの分析について、今も間違いないという御認識でしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 誤解がないように、改めて御説明をさせていただきます。
一般論として申し上げれば、市長選挙直後の副市長、教育長人事案は、否決されれば直ちに行政運営に支障が出るものであり、ある意味、市長と市長の政策に対する信任を問うものであると私は考えております。今回の教育長議案は、私が市民と約束した公約を実現させるための人事であり、それが否決されたということは、教育行政に関して、さきの市長選挙の対立が再燃した結果なのではないかと感じたということをお話しさせていただきました。
以上であります。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 私は、その懇談の場におりましたけれども、市長は真っ先にこのことを述べられております。それに対する異常性を非常に感じたわけでありますが、感じたということであれば、ほかにどのような理由があったとお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私の説明不足であったと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 当然、その場にいた教育委員の方々も即座に否定をしておりましたが、ほかの議員に聞いても、さきの市長選挙の対立軸に逆戻りしたとする市長発言は寝耳に水だったようで、真摯に採決に臨んだ議員に対する侮辱だと感じたと言われた議員もおります。明確に述べておきたいと思いますが、市長の述べたような手法を、今回の教育長人事案の採決に優先して取り込んだ議員はいないと、私は確信をしております。
非常に素朴な疑問なのですが、さきの市長選挙において、依光市長以外の2 人の候補者へ投票された香美市民の数は6 ,0 1 7 人おります。一方、市長になられた依光市長に投票された方は5 ,6 3 7 人。その他の方のほうが多いわけです。当然、応援の熱量や支援の仕方は様々だったと思いますが、全ての市民の代表であり、市民の暮らしを守り、まちの未来をつくっていく大きな役割を担う市長が、市民に対して、敵だ味方だといったすみ分けを常にしながら市民に接していると想像するだけでも悲しくなります。
⑦ です。
今回の教育長人事以前から、市長による教育行政への過度な介入を懸念する市民の声が上がっておりました。そして、現在、市民有志が声を上げ、教育委員会を軽視し、市民の声に耳を傾けない依光市長の独断的教育政策にノーとしたネット署名が行われており、今朝の時点で6 ,0 0 0 人弱( 後日「6 0 0 人弱」と訂正あり) の署名が集まっているようです。私も注目をして見ているところです。
教育委員会制度の根幹にあるものは、教育の首長からの独立性、そして、尊重です。首長は、教育行政への過度な介入を行わず、中立・公正な対応を心がけるべきではないのかと考えます。その上で、現在の教育委員制度において特に扱いが難しいと感じるのは、市長が教育長を任命できるとされている点です。一方で、教育の独立性をうたいながら、もう一方で、自治体の長にその教育長の任命権が与えられている。このような仕組みについて、市長はどのようにお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 首長が直接教育長を任命することにより、首長の任命責任を明確にするものであると理解をしております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 非常にこれは議論を呼ぶテーマでありますし、恐らく市長の言っていることは間違ってはいないと思います。ただ、大前提としてあるのは、教育長等の任命権、これは市長になった人に与えられるものではなく、市長という役割に対して付与されているということを、重々頭に置いていただきたいと思います。
⑧ です。
市長は、昨年度中の教育大綱策定を宣言されました。私は、教育大綱を完成させるプロセスの中で、市長が当選当初から最重要政策として掲げる学園都市構想が具体化され、市長部局、教育部局がこれから連携してまちづくりを進める旗印となることを期待して、教育大綱策定に賛成の考えでおりました。しかし、年度が替わった現在も完成の声は聞けず、また、学園都市構想もいまだ具体的なビジョンが示されないままです。現在の進捗状況と、これらが進んでいかない理由をどのようにお考えか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 学園都市構想につきましては、水面下では、香美市シェアオフィス整備事業などに取り組んでいる状況ではありますが、市民から見れば、まだまだ分かりにくいものであると思います。だからこそ、この分野に豊富な知見を有する新たな教育長の下で、進めていきたいと考えております。具体的なビジョンにつきましては、教育振興基本計画に書き込まれましたので、このビジョンに基づき、力強く進めてまいります。
改めて、今年3 月に新たに制定した、第2 期香美市教育振興基本計画の基本理念は「郷土を愛し、探究的に学び、未来を創る人づくり」です。補足説明には、探究と協働を基礎に据えて、さらに学園都市としての資源を最大限活用した取組を展開し、新たな価値と未来の創造につなげることを目指しますとあります。また、基本目標3 には「夢を育み、新たな価値を創造する教育の展開」が掲げられ、世代を問わず市民が幅広く生涯学習の実践を通じて、生きがいや満足感、社会に貢献する意欲、心身の健康、豊かな人間関係、達成感など、一人一人がよりよく生きるまちの実現を目指しますとあります。
香美市民に対して、そして、未来の子供たちのために、学園都市構想を力強く進めてまいります。教育大綱につきましても、これらの取組と並行して策定を進めていきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ⑨ に移ります。
教育大綱策定、学園都市構想の具体化を進めるためには、市長部局、教育部局が綿密に連携し、意思疎通を深めることが必要です。そのための手段として、市長は、教育総合会議( 後日「総合教育会議」と訂正あり) を招集できるとされており、これを積極的に招集して、市長が議論をリードしていく立場にあったのだと思います。教育改革への強い思いがありながら、これまで一度しか招集されていない教育総合会議( 後日「総合教育会議」と訂正あり) 。開催を積極的に呼びかけない理由は、何かあるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 総合教育会議は、首長の教育行政に果たす責任や役割を明確にするとともに、公の場で教育行政について議論することができ、首長と教育委員会が協議・調整することで、両者が教育政策の方向性を共有できるというものです。
教育長とは、毎月、副市長、総務課長、企画財政課長で話をしており、必要性を感じなかったこともあり、私自身、総合教育会議を開催する意義について、認識不足であったと思います。今後は、改めて総合教育会議の場を活用し、学園都市構想の具体化と教育大綱の策定に向けて、教育委員会との意思疎通を深めていきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ぜひ、議論、コミュニケーションをしっかり取っていただきたいと思うわけですが、そもそも今回の教育長人事の問題についても、これまでの時間を使い、教育総合会議( 後日「総合教育会議」と訂正あり) などで、教育長、教育委員を交えた活発なコミュニケーションを行い、そこから香美市の必要な取組を具体化していく過程の中で、おのずと必要な人材に対する共通認識がつくられたのではなかったのかと思います。もっと違うやり方があったのではないか、そう考えると残念でなりません。
⑩ に移ります。
教育委員との懇談の場で、教育委員から、前教育長に対して市長から不適切な発言、行為があったのではとの問題提起がありました。まず初めに、5 月2 3 日のS N S への投稿で、市長が、前教育長とは気持ちよく最後まで一緒にお仕事をさせていただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいですと書かれたことに触れ、前教育長は、教育委員に対し、共に良好な関係でしてきたかのように書かれておりますが、私に対して公衆の面前で嫌がらせの発言を繰り返してきた事実と反しており、大変つらく悲しい気持ちでいっぱいです。私は気持ちよく一緒に仕事をさせてもらったとは思っておりませんと、つらい気持ちを述べられたそうです。そして、教育委員からは、市長は、不特定多数の人が見るS N S の性質上、教育長に対して心ない発言を繰り返してきたことを隠し、事実と異なることを発信したことになるのではないかと、自身を正当化するような事実と異なった情報をS N S に発信したことを懸念しております。また、それを虚偽の発言だとした根拠として、令和5 年6 月9 日、北海道積丹町での市長の発言、令和6 年3 月、第2 期香美市教育振興基本計画が完成し、市長に届けたときの市長の発言、令和6 年5月1 日、定例課長会における市長の突然の発言の3 点を事例として挙げられました。この3 点については取り上げませんが、重要なのは、公の場でこのような問題提起がされたことであります。行政として、非常に重く受け止めなければならない内容だと思います。この指摘に対する市長の見解を、まず、お伺いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私の発言につきまして、前教育長が御不快な思いをされていたことにつきましては、改めて重く受け止めており、おわびを申し上げたいと思います。誠に申し訳ありませんでした。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 直接おわびはなさるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 最後にお別れをしたのが、フェイスブックに上げさせていただいた日でありまして、それ以来お会いしておりません。直接お会いして謝罪すべきものであろうと思いますし、また、どのタイミングかは、今、申し上げられませんが、直接おわびもしたいと思っております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 非常にセンシティブな問題であります。私もここまで言葉を選んで述べてはおりますが、残念ながら、これは職場における人権侵害とハラスメントに関係する事案ではないかと思います。教育委員との懇談から大分時間がたち、御自身でもいろいろ振り返られたのではないかと思います。市長御自身は、ハラスメントを行っていたような御認識はありますでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私が直接ハラスメントをしておったという認識は全くございませんでした。ですし、最後に前教育長とお話ししたときも、私としましては、受け止めとしましては、いい形で御挨拶ができたのかなと思っておりました。そういう意味では、私の認識不足であったと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ハラスメントというのは、様々な分類があります。非常に難しく、また当事者、被害者、線引きが曖昧だとも言われておりますが、端的に言えば、不適切な圧力や過度な批判を繰り返す行為は、明らかなモラルハラスメントであり、職場内における地位や立場の優位性を背景にした精神的な苦痛を与える行為は、パワーハラスメントに当たると考えられます。
⑪ に移ります。
香美市は、職員間のハラスメントに対して、香美市職員のハラスメント防止に関する要綱が定められております。公の場で教育委員から指摘があったこの事実を踏まえ、前教育長に対する不適切な発言行為について、要綱第1 0 条に定められている、副市長を委員長とするハラスメント調査委員会による調査を行うべきと考えますが、所管する総務課の御意見をお伺いします。
○ 議長( 山本芳男君) 総務課長、竹﨑澄人君。
○ 総務課長( 竹﨑澄人君) お答えいたします。
本市のハラスメント対策につきましては、平成3 0 年1 2 月、香美市職員のハラスメント防止に関する要綱を定め、対応しているところです。対応の方法につきましては、相談者からの苦情相談に相談員が応じ、事実関係の調査確認を行った後、その結果に基づき、事実の解決及び再発防止策を所属長に求めるものです。また、必要に応じ、ハラスメント調査委員会による調査の実施も可能としております。その際には、調査の結果を任命権者に報告するものとしております。しかしながら、本制度は一般職員への対応を想定したものであり、特別職に適用することはできないものと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 特別職には対応していない場合、特別職における疑われる事案があった場合は、どのように対処されるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 総務課長、竹﨑澄人君。
○ 総務課長( 竹﨑澄人君) ここで具体なところは申し上げられませんけれども、このような事案があった際、事実関係の把握をするに当たっては、まず、当事者の意向を確認した上で、また、どのような方法で調査を行うのか検討をすると。今は、そういう状況だと思っております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) この要綱が使えないということですので、一般的な対応としてお答えいただけたらと思うのですが、要綱では、相談者がハラスメント調査委員会による調査を希望する場合は、速やかに同調査委員会に事案の調査を依頼するとされていますが、事案によっては、必ずしも相談者が名のりにくい場合もあると思いますし、問題が第三者を経由して届けられる場合もあると思います。そのような場合に、能動的に調査委員会が調査に乗り出すことはあるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 総務課長、竹﨑澄人君。
○ 総務課長( 竹﨑澄人君) この要綱で対応してきた事例自体が少のうございますので、今、個別の回答はちょっと申せません。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 恐らく、明日以降も教育長問題については取り上げられると思います。香美市の子供たちのため日々御苦労されている保護者、教育関係者のためにも、一日も早く教育長不在の状況が解消される展開が開くよう願って、次の質問に移ります。
2 番、朝ドラ「あんぱん」に向けた取組です。
(以下略) ~~~~ここまで~~~~
笹岡優議員質問
令和6年香美市議会定例会6月定例会議会議録(第3号)
6 月1 9 日水曜日
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以下、PDFファイル98~110ページをテキスト文書化。(表示3~15ページ)
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○ 1 2 番( 笹岡優君) おはようございます。1 2 番、日本共産党の笹岡優です。
最初に、県の教育行政の幹部として、また、文部科学省にも行かれて、行政に精通しているはずの方の人事案件に関連して、また、市長は県議会議員当時に県の教育行政に所管する総務委員会にも所属していることも鑑みて、教育委員会とは、なぜ一般行政からの独立か、また、民意の反映、レイマン・コントロールなどについて質問しなければならないのは、本当に残念です。人事案件だった方が、なぜ、香美市の教育、子供たちのことを考えたのであったら、法のたてり、その進め方を含めて、専門職として市長に対し、教育行政のルールを守るようにアドバイスしなかったのか、疑問が湧いてきます。
冒頭に明確にしておきたいのですが、日本共産党の議員団5 人とくらしと福祉を守る会の山崎晃子議員の6 人が、最初にこの問題を聞いたのは、2 月2 2 日に教育委員4 人による要望書が市長と議会議長宛てに届けられ、その内容を6 人が協議したのが最初でした。その後、市長より説明したいという申出があり、3 月1 1 日に6 人で市長の考えを聞き、意見交換を行いました。私たちは、前教育長に対する評価を聞き、実績も含めて、そして、意欲を示している点を重く受け止め、継続が必然で交代の根拠がない点と、市長が提案する方は高校の教員だったことと同時に、ほとんど現場の経験が少ないことを指摘し、ましてや、義務教育の経験もしていないことや、極めて広域の香美市に住んだこともない点なども指摘し、あまりにもリスクがあり、朝ドラ「あんぱん」を前に教育の継続性、安定性の確保が重要である点を伝え、後で議会事務局を通じて反対することを伝えました。
しかし、5 月3 1 日の教育委員との話合いのときの冒頭で、教育委員など、関係者からのロビー活動によって、議員が政治的に反対に回ったような発言がありましたが、これは事実でもないし、私たちを侮辱する発言です。また、ここに議員必携がありますが( 資料を示しながら説明) 、議会の地位、議会は、住民を代表する公選の議員をもって構成される地方公共団体の意思決定機関である。そして、地方公共団体の長は、議会の議決を経た上でもろもろの事務を執行することとされ、独断専行を許さない建前がとられている。それは、同時に議会の地位の重要性を示すものであり、議会がいかに住民の福祉を考え、住民の立場に立って判断しなければならないかを教えているといえるとあります。私たちは、議会の判断として不同意に至ったわけですが、あまりにも、この間の発言は軽視する姿勢ではないでしょうか。その点について、まず、強く抗議するものです。
それでは、質問に入りたいと思います。
ここに、文部科学省の通知があります( 資料を示しながら説明) 。この通知書をもとに質問します。
1 番目です。教育委員会の位置づけについての認識を伺います。教育長が決まらない事態が続いています。この状態に陥った責任も含めて、市長の教育委員会及び教育行政の関わりについて、幾つかの疑問を感じています。
平成2 6 年7 月1 7 日、文部科学省初等中等教育局長の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律について( 通知) を踏まえて、認識を聞きます。
① です。
教育委員会制度がなぜできたのか。戦前の教育によって、特攻隊まで駆り立てた軍国青年、おなかを痛めた我が子を戦場へ、戦場へと送り出した母親など、時の権力が教育に介入することに対する危険性から、教育の中立性として教育委員会制度が確立されました。その3 つの根本方針( 1 9 4 8 年6 月1 8 日) をしっかり遵守することが、教育行政の入り口の問題です。3 つの根本方針とは、1 、中央集権ではなく地方分権、2 、民意の反映( レイマン・コントロール) 、3 、一般行政からの独立の3 つです。平成2 6 年の改定においても、3 つの根本方針は変わらない。これが、4 月2 6 日の衆議院文部科学省政府答弁です。この3 つの根本方針に対する認識と、遵守する重要性について、お聞きしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育委員会制度は、戦時中の軍国教育を教訓として、偏った教育で国を破滅させないようにと、アメリカから設置勧告を受けてできたものという認識をしております。議員がおっしゃられるようなことは、私も当然守っていかなければならないと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) この認識は、県議会議員当時から持っているんでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) おっしゃられたように、県議会議員になりまして、そのときが大きかったと思っております。教育行政について何かということに関しましては、当然、学校教育を受けておりましたけれども、制度として私が勉強したのは、県議会議員になってからと御理解いただければと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) ② に移ります。
さきの地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律についての通知では、改正後においても委員は執行機関の一員であり、教育委員会の重要事項の意思決定を行う責任者であるとされています、責任者。教育長は教育委員会の構成員であるが、委員ではなく、教育委員ではないですね、地方公務員法が適用されない特別職の身分であり、同時に、委員による教育長の事務執行に対するチェック機能が強化されており、委員の果たす役割が大きくなっていることをどのように捉えているか、認識お聞きします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 御指摘のように、教育委員会制度の改正により、教育委員の教育長に対するチェック機能が強化されており、教育委員による会議の招集の請求や、教育長から事務の執行状況の報告を受けることなどが規定され、教育委員会の審議の活性化が図られているものと認識しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) ですから、教育行政の責任を取るのは、教育委員を抽出する教育委員会なんですね、市長ではないんですよね。
そして、先ほど言いましたが、国民主権、主権者は市民です。レイマン・コントロール( 民意の反映) 、専門職ではない一般の市民から選ばれた、そういう主権者の代表としての教育委員がいます。教育委員の1 人は、子育てしている保護者の代表ですね。教育行政の責任を負う教育委員会の意見を尊重すべきとは思わないですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育委員のお話は、しっかり聞いて反映させていかなければならないというふうに考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 反映させると言うのであれば、今回の問題の落としどころというか、解決の方向がはっきりしているんじゃないでしょうか。先ほども言った、教育の継続性、安定性を担保するために、教育委員の方々は言っていますよね、この前の話のときもちゃんと。なぜかといったら、前教育長と一緒に第2 期香美市教育振興基本計画をまとめてきたと。だから、その方とまとめた内容を実践したい、一緒に実践したいというのは当たり前の話じゃないでしょうか、そこに道理があると思いますが。同時に、私自身、教育委員の方々の処遇改善もされていないと思うんですね。ロッカーもないと思いますよ。研修を保障していく、机もない、こんなことでいいでしょうか。市民の代表として教育委員がいる。そこは、もう本当に履き違えているかと思います。もともと教育委員というのは、前は公選制で決められていました、公選制、選挙によって決められていました、民意として。そして、それから後に、5 人の教育委員とか4 人の教育委員を互選で決めてから市長が提案するやり方でやっている。だから、何ら変わっていないんですよ、その仕組みは。なぜかといえば、みんなで責任を取らんといかんわけですので、責任を取るメンバーが本当に気持ちよく進めていく、当たり前じゃないでしょうか。責任を取らんといかんわけですき、委員は。そこを交渉することが大事と思いますが、なぜそれをしないのか、委員の方々の意向を尊重しないのか、お願いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、ロッカーもないということで、待遇の改善のお話がありましたので、これは教育委員会と一緒になって改善に向けて取り組みたいと思います。また、教育委員の皆様方の御意見を私自身がしっかり聞けておったかどうかに関しましては、昨日も答弁させていただきましたが、私自身が認識不足であったというふうに思います。
そして、③ の御質問にいっているんでしょうか、③ に行っていますか。すみません。
まず、どのような認識かということに関しまして、教育委員は、教育の専門家ではない委員独自の視点から、多様な意見を委員会の中に反映することが求められています。また、地域の抱える課題を捉え、民意を反映した教育行政を実現すべく、不断の研さんに努めることが必要であると考えておりますので、私もしっかりその点を踏まえて、これから取り組んでまいりたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) もう一度聞きます。なぜ、前教育長では駄目なのか、なぜ駄目なのか。もう一つ、なぜ、今回不同意された方なのか。ここがはっきりしていないんですよ。そこはどうでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まさにそこが重要なことであると思っておりまして、私自身も、前教育長に対しましては教育者としてすばらしい方だと認識しておりますし、そのことに関しましては高知新聞でも報道されたところであります。一方で、私自身が考えておるところに関しましては、これも新聞報道にも出ましたとおり、学園都市構想を公約に掲げて選挙をさせていただきました。この学園都市構想という観点では、今私が提案している方がふさわしいのではないかと考えております。また、このことにつきましては、教育委員ともしっかり議論すべく、今、来月の日程で調整をさせていただいておりますが、もう一度、改めて、私から新しい教育長人事について意見交換の場を持たせていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 学園都市構想というのは、私たちは旧土佐山田町当時から言っていたんですよ。高知工科大学がもう2 5 年になり、四半世紀なりますので、だから、学園都市構想はもうずっと私たち自身がやってきた、前門𦚰 市長のときからずっとやってきたんですよ。何か新しいものがあるかというと、全然違うと思います。
③ に移ります。
さきの文部科学省の通知では、改正後においても教育委員会は合議制の執行機関であり、委員の役割は引き続き重要とされています。この点はどうですか、この認識は。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そのとおりだと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 今回の問題は、合議制に欠けていますわね。だから、まだ合議しようという形になっていません。委員の役割が引き続き重要と捉えていますか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 繰り返しになりますが、委員の求められている役職に関しましては、地域の抱える課題を捉え、民意を反映した教育行政を実現するために、いろんな観点から意見を言っていただくことであると思いますので、そういった意見をしっかりと反映させていただくことであろうと思っております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 昨日の同僚議員の質問に対して大変愕然としました。新しい教育長の引継ぎはそんなに時間はかかりません、すっとできますと話ししました。本当に教育委員の方々、教育委員会が皆頑張ってきたことに対して、本当に軽んじるというか、あまりにも失礼な話じゃないでしょうか。そんなに単純にいく話じゃないですよ。
だから、香美市の広域の中で、幼児教育から中学校までを担当している教育委員会の仕事を、あまりにも軽んじる発言と思います。
そこで、④ で聞きます。
文部科学省の先ほどの通知では、教育長は教育委員会の意思決定に基づき事務をつかさどる立場にあることに変わりはなく、教育委員会の意思決定に反する事務執行を行うことは、できないものであることと明記しています。教育長人事においても、委員、教育委員会、事務方も含めて、コミュニケーション、意思疎通が極めて重要であったと認識しているんでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 御指摘のとおり、教育長人事においては、市長は教育委員とのコミュニケーション、意思疎通が極めて重要であると認識しております。
そこで、教育長人事においては、議会に説明する前に教育委員に御相談することは、教育委員とのコミュニケーションの観点からも当然のことであると考え、今回の人事案提案に当たってもそのようにいたしました。
ところが、2 月中旬に教育委員に内々で御相談したところ、まだ、候補者御本人への最終確認すらできていない、検討段階の人事案であったにもかかわらず、突然、教育委員の連名で前教育長の再任を求める要望書が提出されました。
また、本来、教育委員と十分に意見交換をさせていただいた後に、市長から議会へ御説明するべき人事案が、それ以前の段階で教育委員から市議会議員に一方的に伝えられ、結果的に、議会軽視と取られかねない状況に陥ってしまい、十分な御説明もできないまま、現在に至っているものと認識しており、私自身の調整不足、説明不足を痛感しているところであります。
地方教育行政法では、教育委員には守秘義務が課せられており、積極的な政治活動も禁止されています。しかし、それ以前のこととして、教育委員の皆様とも、議員の皆様とも、本市の今後の教育行政を担うにはどのような人材がふさわしいのかという点について、本質的な御議論ができずに今日に至ってしまったことは大変悔やまれることであり、今後、ぜひとも、議員御指摘のコミュニケーションと意思疎通の機会をいただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) ちょっと違うと思うんですけどね。先ほど言ったように、この間の経過を見たとき、市長が教育長を変えたいというのはいつの時点か、後で聞くようになっていますが、それとの関係で妙に整合性がないなと思いますが、この点について、宮地教育長職務代理者はどう思いますか、何か。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
その前に、昨日、議会終了後、市長と、教育長人事や、それから、教育委員会の在り方などにつきまして、短い時間、約3 0 分程度でございましたけれども、話合いをいたしました。結果としては、なかなか折り合いがつかなかったところでございます。
それでは、お答え申し上げます。
私は、教育委員として3 期1 2 年目を迎えました。この間、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第1 1 条に規定します、職務上知ることができた秘密を漏らしたことは一度もございません。また、積極的に政治活動をしたこともございません。
そもそも教育委員会は、市長から独立した執行機関でございます。そして、委員は特別職の職員でございまして、市の一般職員とは異なりますので地方公務員法の適用は受けません。市長と私の関係は、上司と部下の関係ではありません。市長と一市民の関係でございます。
先ほど、市長も御答弁なさっておられましたが、2 月1 4 日の市長のお話は、はなから教育委員の職務上とは言えないと考えております。市長の個人的なお話であり、私にとっては何の制約もないと考えております。また、その際、市長から、これは公的であるとか、秘密であるので外に漏らすななどの御発言もございませんでしたので、そういうことであります。
少し詳しく御説明を申し上げます。2 月1 4 日午前9 時頃、当時の生涯学習振興課長と2 人で市長室に行きました。市長から、アンパンマンミュージアム振興財団とのトラブルの仲介を依頼されたときのお話でございます。市長は、今、財団と話ができない状態だ。何とか話ができるようにしてほしい。私のことをぼろくそに言ってもいいから、何とかまとめてほしいと依頼されました。私も財団の役員をしている関係上、当然にこれを了承したわけでございます。話が終わりまして退席しようとすると、先に課長を退出させた後、突然私に、次の教育長は濱田久美子さんにしたいという話がございました。
私が白川教育長に何か不手際や落ち度がありましたかと尋ねますと、依光市長は、そんなことはありません。むしろよくやってくれています。しかし、交代させたいということでした。私は、頑張って成果を上げている人を変えることには反対です。こんなことをしてはいけません。大ごとになります。新聞にも大きく出ますよと。そして、あなたは若いんだと、将来もっと大成してほしいと思っております。こんなことはしてはいけませんと諭しましたけれども、市長の意思は固いと感じました。
御承知のとおり、教育委員会は合議体の執行機関でございます。トップダウンはできません。ですから、これまで、教育長、教育委員の人事は、市長と話し合った上で任命されております。これは、歴代の市長が、教育委員会制度をよく理解されていたからだと思っております。しかし、今回の話は唐突で、しかも、市長と教育委員会の信頼関係を根底から覆す重大な事案であり、信義則に反するものと受け取りましたので、退出後、直ちに白川教育長と3 人の教育委員に話をしたものでございます。
繰り返しますが、市長と私は上司と部下の関係ではありません。市長と一市民の関係でございまして、そこには法律上の守秘義務は存在いたしませんし、積極的に政治活動をしたこともございません。
以上でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) そうですね、教育委員の権限が増していることを、ちゃんと認識せんといかんと思いますね。
⑤ に移ります。
市長として、教育理念( 究極の理想的姿) や、それに向かって進むべき方向である教育目的、具体的に示した教育目標などを明らかにしたことはあるんでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育理念や教育目的、目標については、第2 期香美市教育振興基本計画に位置づけられており、市長として教育振興基本計画に掲げられた理想像を実現すべく、教育委員会と一緒になって取り組んでいく決意です。
また、これまで、私自身の教育理念などの御説明が、必ずしも十分ではなかったのではないかと思いますので、今後、総合教育会議などの機会を通じて明らかにしていきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) だから、昨日、同僚議員の質問で、探究学習ということも学園都市構想ということも分からないんですよ、市長が言っていることが。どこに向かおうとしてるのか。
この前の5 月3 1 日の教育委員との話合いのときに、山田高校から高知工科大学への道をつくりたいのが目標なのか、目的なのか、そういう発言ありました。今回の人事案件の主目的はこのためなのか、そこはどうですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 先ほど、山田高校と高知工科大学の話がありましたが、学園都市構想は、大学があるというところから出てきたものだと思っておりますし、そういう意味では、高等教育機関である山田高校、高知工科大学を意識しておるところは事実であります。
一方で、学園都市構想というのは、私自身は教育機関にとどまるものではなくて、市民も巻き込んだ形で考えておりまして、私の説明不足もあろうと思いますので、今後、しっかりと御説明をさせていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) だから、香美市の教育課題という捉え方が間違っていると思いますよ。同時に、市長は権力側の人間なわけです。ですから、権力側の人間、私たち議員もそうですね、人間は教育に関して抑制的でなければならないんです。それに手を突っ込んでしまったら、教育現場が全部混乱します。そのことが理解できていないみたいに思いますね。
⑥ に移ります。
人としての道は、まず、当時の教育長の意向を聞き、教育委員の意見を聞き、市長としての考えを伝えて、教育委員会で協議することが必要ではなかったでしょうか、なぜこれをしなかったのか。今日はちょっと触れませんけど、積丹の話を聞いた場合、変えるということも含めて、そういうニュアンスがあったみたいですので、そのときに思っていたら、なぜ、それを早くからこういう形でやらなかった。先ほど、コミュニケーションと言いましたが、コミュニケーションというのは事前にやる、特に教育の継続性、安定性を考えたら当然じゃないでしょうか。いつから持っていたのか、どうでしょう。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、教育委員会の協議など、なぜ行わなかったのかにつきまして、お答えさせていただきます。教育長選任に当たっては、現在の香美市の教育課題を解決するために、必要とされる能力と経験をお持ちの方を選ぶべきものと考えております。今回の人事案では、教育者としての能力や本市での勤務経験、ましてや市長の好き嫌いなどではなく、現在の香美市の教育課題を解決するため、教育行政のトップとしてのマネジメント能力という観点から、最もふさわしい人材を選んで御提案させていただいたものです。
御指摘の人事案について、教育委員の意見を聞くこと、また、私自身の考え方を御説明して御理解いただくことに関しましては、今まで必ずしも十分ではなかったものと考えております。去る5 月3 1 日に、教育委員の皆様との意見交換をさせていただきましたが、今後、さらに御意見を伺い、私からも改めて御説明と御議論の機会をいただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 先ほど言ったように、前教育長のまず意向から入らないと、おかしかったんじゃないですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そこは至らなかった点であると思っております。まず、教育委員に御相談を差し上げたことがスタートとなってしまいました。この点につきましては、私自身が何の問題もない前教育長をある意味交代させることにもなりますので、そういった面も含めまして、教育委員の方にも御相談したかったのが本音でございます。
ただ、振り返ってみますと、順番を間違えたという御指摘は、そうであろうというふうにも感じております。その点は反省しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) ここに、市長の選挙ときの公約があります( 資料を示しながら説明) 。人づくり、絆づくり、夢づくり、今回の問題は、人づくりどころか、人の道に外れたやり方と同時に、絆も壊していっている。そして、せっかくつくっている香美市教育振興基本計画そのものを壊すことになるんじゃないですか。これをつくってきた方をさておいて、勝手に自分の思っている人を据えていく、こんなことをやったらいけないと思いますよ。私は、人の道に外れている、道理がないと思うんですね。第一、前教育長を含めて、教育委員や教育関係者に対するリスペクトが欠けていると、それは教育じゃないですよ、教育以前の話じゃないでしょうか。
私は、5 月3 1 日の教育委員と話合いの中で愕然としました。それは、市長の冒頭が市長選挙の発言から始まったわけです。選挙戦、市長選挙の遺恨を引きずっているのか、前市長のやったことは全部否定するというのが、判断の根底になっているんじゃないか、依光市長の。それをすごく感じます。同時に、出た言葉は、この間ずっとありますが、私は自民党ですと、あの場でも言ったんですね。だから、市長がやっていることは自民党の方針でやっているのか、本当に、教育の中立性を含めて何を目指しているのか。もう選挙が終わったら、全市民に対応せんといかん市長ですよ。思想、心情で差別したり区別したらいかんわけでしょう、なぜ、そういうことを平気で言うのか。もう本当に、この間聞きよって、あまりにも市長の言っている教育観、これは誰も押せませんよ、こんな教育観やったら。ぜひ、先ほど言ったとおり、やっぱり人として道を外したのであれば、もう一回原点に返った対応するのが大事だと思います。
そうしたら、⑦ に行きます。
いつ頃から教育長を変えようと考えたのか。この人事案件の方への打診はいつしたのか、そして、承諾はいつしてもらったのか。これが、大きな関心事になりますが、どうでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 新たな教育長を選任する人事を意識したのは、市長就任1年目のことでありました。私が市長に就任して1 年目の年、当時の教育委員会は、保護者や臨時職員とのトラブルなど、多くの課題を抱えておりました。特に、ある保護者からのクレームに関しましては、高知県教育委員会をも巻き込んだ大変厳しいものでございました。私としましては、対応に当たっていた当時の教育次長、教育振興課長にこれ以上の負担はかけられないと、私が矢面に立って対応をいたしました。また、新美良布保育園の問題、西庁舎の建替え問題など、教育委員会を取り巻く状況は外から見ていて非常に厳しく感じておりました。教育次長、教育振興課長が年度末で退職となり、新たな教育次長、教育振興課長を任命させていただきましたが、状況は依然として危うい状況だと感じておりました。
そこで、教育行政の長として、組織の状況を把握し、職員をサポートできる人材として、濱田久美子さんが頭に浮かびました。昨年4 月から来ていただくに当たっては、教育長就任も念頭にお願いしておりましたが、確定したものではなく、まずは、香美市教育委員会に入っていただき、無理であればお断りいただいても構わないつもりでおりました。危ういと感じていた教育委員会の状況を改善するためにも、推進官としてお手伝いしていただければ、教育委員会として助かるのではという思いもありました。
本年2 月に、初めて教育委員に御相談した時点では、教育長就任への最終確認はしておりませんでしたが、その直後に、先ほども御答弁させていただいたとおりではございますが、まだ検討段階の人事案であったにもかかわらず、教育委員の連名で教育長の再任を求める要望書が提出されることとなり、その案が教育委員から議員の皆様に伝えられ、結果的に、議会軽視と捉えかねない状況に陥ってしまい、数週間、どうするべきかと悩んでおりました。その後、3 月1 1 日に議員の皆様に御説明させていただいた後、夜、濱田さん、副市長と3 人で話をして御本人の決意を聞いた後に、正式に教育長打診を行い、議案として出すことを決めました。
以上です。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 1 年前に教育長を変えようと思ったという認識でいいんですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長を変えるというよりは、まず、私の頭にあったのは、教育委員会の負担をどうしたら減らすことができるかでありまして、教育長が変わる、変わらないことは、当然、濱田さんは念頭にありましたけれども、御本人が嫌だと言えばできないことでありますので、そこは確定したものではないというふうに御理解いただければと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 教育委員の言っていることと違いますね。推進官に据えたときで、この前の5 月3 1 日の話合いのときには、市長から推進官に何か仕事を構えてくれという話がきたという話になったわけですね。後で触れますけど、推進官も含めて教育委員会には相談がなかったわけですけど、ただ、今言っていることは、市長がそう思っても解決は教育委員会の中でやっていかんといかんわけですよね、なぜ、その手続をしなかったのか。思いはあっても構いませんけど、いいことでもちゃんと手順を踏まなかったらトラブルになりますね、今回、それが起こっているわけですよ。
ちょっと⑧ に移ります。 さきの文部科学省の通知で総合教育会議とありますけど、そこにこう書いています。
教育を行うための諸条件の整備、その他の地域の実情に応じた教育、学術及び文化の振興を図るため、重点的に講ずべき施策について協議と明記されています。保護者の方々が本当に憤りを感じています、給付型奨学金制度の廃止、推進官の配置は、本来、この総合教育会議において協議し決めることじゃなかったでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 給付型奨学金制度につきましては、これまでの議会でも御説明しましたとおり、これに代わる施策の打ち出しに時間がかかったこともあり、私に全く非がないわけではなかったと考えております。一方で、予算については、教育振興課と企画財政課で私が就任する数年前から話し合われ、廃止の方向で進められていたものであったため、総合教育会議で協議すべき事項との認識はありませんでした。
推進官の配置につきましては、総合教育会議ではありませんが、私が教育委員会に出向き、教育委員会の場で御説明し、御了承いただいたものですので、議員が御指摘のとおりの手順で決定しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 企画財政課がどうこう言ったとしても、市長判断でやったわけです、奨学金問題は。同時に、対案を示すと約束していますね、まだできていませんね、それはどうですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 対案に関しましては、受給されていた方全てを救うことはできなかったと思っておりますが、まずは、バスの通学費補助という形で対応させていただきました。また、時間差にはなりますが、奨学金を受けられた方の返還支援を拡充させていただいております。奨学金を得て、高校、大学へ進学された方が香美市に戻ってこられて、そして、お仕事に就かれた際には、月1 万円、年間1 2 万円掛ける5 年間、計6 0 万円の支援を、これは香美市の予算だけではありませんが、そういった形で補助をさせていただくように考えております。
何にせよ、これまでも議会でお話ししましたとおり、説明不足があったことは私の至らぬ点であると認識しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) だから、全てがそうですが、後から問題が起こったら謝罪をする。これでは駄目と思いますね。しっかりなぜ協議しないのか、あのとき、教育委員会の担当はアンケートを取り、増額要求をしとったわけですよ。そこでも職員が動いているわけですね、保護者の関係をやっている。これを平気で無視してやることは絶対駄目だと思います。
そうしたら、⑨ に移ります。
教育基本法に基づいて、第2 期香美市教育振興基本計画をつくりました。先ほど言ったこれですね( 資料を示しながら説明) 。そして、文部科学省の通知では、これをもって大綱にすれば構いませんと書いています。まだ大綱を別につくるんですか、また。そこはどうですか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 市長部局がつくる教育大綱につきましては、引き続き香美学園都市の取組と並行して策定したいと、私としては考えておるところでございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) なぜ、これをつくるときにその思いを、総合教育会議をやってこの中に入れていかないのか、本当に分かりません。だから、教育全体のシステムを市長は理解できているかなとすごく疑問を感じますし、やっぱり先ほど言ったように、教育関係者、前教育長を含めて、リスペクトが本当に足りないなと思います。
そこでお聞きしますが、この内容を含めてI B 教育は継承する姿勢なんでしょうか、市長は。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 今のところ、I B 教育につきましては、これまでどおり続けていきたいと思っておりますし、予算措置も、補正予算を出させていただいたとか、今まで、市長就任以来、努力してきたつもりでございます。ただ、一方で、財政面から言いますと、為替の変動とかがありまして、これから、1校当たり1 2 0 万円から1 5 0 万円くらいに近づいていこうと思っておりますので、私としましては、1 0 校ある小・中学校の中での会費、会費は子供たちにとってメリットはないと私は思っておりますけれども、そういった形でバランスが悪いのではないかと考えておりまして、そのことにつきましては、今後、何らかの手を打ちたいというふうには思っております。
また、濱田さん、私が教育長にと思っている方は、むしろバカロレアをどんどんやっていきたいという考えでありますので、教育長として認めていただければ、バカロレアはさらに進んでいくものと認識しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 私自身が分からないのは、これぐらい地方の教育行政が混乱してるのに、県の教育に携わってきた、先ほどの人事案件の方は、なぜ、辞退しないのかが不思議でなりません。こんなのでうまくいくはずないじゃないですか、教育関係者を含めて、これぐらいもめて。なぜ、そこが分からないのかと同時に、もう本当に、前教育長に、市長は昨日の同僚議員への答弁で、パワハラ的なことについては謝罪したと言っていましたね。謝罪して、挙げた手を下ろして、子供たちや教育に携わる方々の思いを真摯に受け止めて、市民の代表である教育委員の意向を尊重する姿勢を、今、示すべきじゃないでしょうか。それが、今、首長として、最高責任者として取るべき方向と思いますが、どうでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、前教育長に対するパワハラにつきましては、誠に申し訳ないことに、私自身がそういった思いはなかったことでありまして、まずは、謝罪をしなければならないことではありますが、ちょっと日程調整とかがまだできておらない状況ではありますが、しっかりと謝罪をしたいと思っております。
一方で、今、考えておりますのが、少しコミュニケーションで、私自身が感じておらなかった、前教育長自身がやりにくさを感じられていたのかなというふうにも思っておりまして、私としましては、前教育長がいいのか、そして、これまで私がお話しして提案させていただいている方がいいのか、一旦、ゼロから考えたいと思っておりますが、パワハラ発言という御指摘がありましたので、それを解決しなければ、前教育長とはうまくやっていけないのかなと思っておりますので、その点は、これから努力してまいりたいと思います。今のところは、私が提案させていただいた人事を、しっかりと御説明させていただく段階であると考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 議会が示したことに対して、本当に、なぜ議員が不同意したかをぜひ重く受け止めていただきたいし、教育の目的や人格の完成ですね、そして、教育基本法にはこう書いています。一人一人を平和で民主的な社会の一員として育てるということが目的と。だから、本当に教育基本法の目的を達成するためにも、今やるべきことは、教育委員会全体が一丸となってやっていける、すっきりできるような方向にしなければなりませんので、市長の正しい判断を求めるものです。
次に移ります。大きな2 番目の質問です。民泊と移住推進策です。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
濱田百合子議員質問
議会中継・・・映像でご覧いただけます
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令和6 年香美市議会定例会6 月定例会議会議録( 第4 号)
6 月2 0 日木曜日
以下、PDFファイル141~146ページをテキスト文書化。(表示46~51ページ)
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/45400.pdf
~~~~ここから~~~~ ○ 1 3 番( 濱田百合子君) 1 3 番、日本共産党の濱田百合子でございます。通告に従いまして一般質問を一問一答で行いたいと思います。
まず最初に、恐れ入ります、タブレットの中の資料の場所がちょっと違っておりまして、訂正をお願いしたいと思います。私の質問の大きな2 番の⑥ のところでございますが、資料① となっています。資料②も加えていただきたいと思います。そして、最後の質問です。大きな5 番の項目ですけれども、そこに資料② が入っていますので、その資料② をのけてください。資料③ と資料④ になります。
それでは、質問を始めさせていただきます。
まず最初に、市長の前教育長への発言に関して、お聞きいたします。5 月3 1 日、市長と教育委員との意見交換会が開催されました。私は傍聴していましたが、傍聴していても、前教育長がなぜ再任されないのか、その理由は分かりませんでした。意見交換をお聞きする中で、教育委員の方が発言された内容に、看過できず、確認したい内容がありました。そこで、お伺いいたします。
① です。
昨年6 月9 日の積丹町訪問時の発言、先生上がりには行政のことは分からない、自分が選んだ教育長でもない、教育委員会と校長会については私のほうで何とかしていくと、このような発言を耳にしました。これは事実なのでしょうか。もし、事実とすれば、市長として問題発言ではないかと思います。お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 昨年6 月9 日の積丹町訪問時の発言につきまして、御質問をいただきました。
御指摘の、学校の先生上がりには行政のことが分からないということにつきまして、このような表現で言ったつもりはありませんが、市長部局から教育委員会に出向している職員のことを理解してほしい、あるいは、マネジメントには配慮が必要ということは言ったというふうに考えております。
また、自分が選んだ教育長ではない云々でございますが、このことにつきましても、御指摘のような表現で言ったつもりはありませんが、私が相談を受けていた職員に対して、私が選んだ方ではないので、教育長の仕事の進め方や考え方については分からないであるとか、私自身が教育委員会に対して直接的にフォローするのは難しいというようなことを言ったのではと思います。
教育委員会と校長会については私のほうで何とかしていくということにつきましては、正直、記憶がありませんが、教育委員会で仕事をすることにつらさと不安を漏らしていた職員に対して、私としても市長部局として、できる範囲で教育委員会の業務についてフォローしたいとのことをお話ししたのではと思います。
その後、校長会には、特に、教育委員会から案内があったわけではありませんが、3階会議室で行われているときには積極的に出席させていただき、教育委員会の仕事の進め方などを知ろうと努力をいたしました。そして、教育委員会で働いている職員のサポートができないかと考えておりました。
以上が、私から見た経緯ですが、前教育長をおとしめるような意図は決してなかったということは、申し上げておきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) そうしましたら、この文章は、市長が意に思っていることとは若干ニュアンスが違っているということをおっしゃったと思うんです。ということは、市長としては、これは問題発言であったという認識はないということになりますかね。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私自身が問題発言であったかどうかは、やはり、もう客観的に評価していくしかないのかなというふうに思っております。私自身としましては、相談に乗っておった職員との話の中で言ったことであるので、そこら辺は自分としては意図が伝わっていなかったという思いはありますけれども、これがどうだったかということに関しましては、やはり、第三者の手に委ねるのがいいのではないかというふうに考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) ちょっと私、そのときの事情が分からないのですが、この発言をされた会話があったということですけれども、その場に居合わせたのは誰々で、市長は誰に対してこのような発言をされたのか、もう一回確認をお願いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 申し訳ございませんが、このときの発言、誰がいたのかについては、ちょっとこの場ではお伝えできないということを、申し述べさせていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) これが問題発言と認めるということであれば、市長が謝罪をすべきではと思いますが、けれども、1 年前のことでございます。なかなか、昨日の同僚議員の質問、そして、今朝方の議員の質問による市長の答弁の中を見ましたときに、おわびしなくてはならない部分はおわびをするというようなことも述べられました。この発言については、どのようにお考えでしょうか。おわびをすることにつきましては、1 年も過ぎておりますけれども、どのようなことをお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育委員からいただいた御指摘でありますので、重く受け止めまして謝罪をさせていただきたい、そのように考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) それでは、② に移ります。
今年3 月に、前教育長が第2 期香美市教育振興基本計画を市長に届けたとき、市長は、別の教育長にやってもらうと発言をされました。これは事実でしょうか。事実であれば、ハラスメントに当たるのではないかと懸念するところですが、お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、御指摘の表現につきましては、次のように言ったのではと記憶をしております。新たな教育振興計画をまとめていただき、ありがとうございました。この置き土産を、しっかりと次の教育長のもとで実行し、成果を出してまいります。私の意図は2 つございました。1 つ目は、御尽力いただいたことに感謝をすること、そして、もう一つは、前教育長は任期満了で御退任となり、次の教育長は別の方を任命したいということについて、改めて認識していただきたいということでございました。前教育長には、2 月2 2 日の朝、任期満了で御退任いただく旨、私の口から伝えており、議会には3 月1 1 日に御説明していることでもあり、この発言があった3 月末には、当然、御存じであったことと考えております。
一方で、私としましては、続投の意思を示されていることは知っておりましたが、議案としては、前教育長の再任は考えていなかったため、えんきょく的に伝わればとお話をしました。このことがハラスメントに当たるとは、私自身思いが至らず、結果、傷つけてしまったことに関しましては、改めておわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) 言葉に表せない内情があり、それによって言葉を発することが、相手になかなか内情も含めたことが伝わらないということは、多々あるかとは思います。ただ、別の教育長にやってもらう、また、しっかりと次の教育長のもとで実行していってもらうと言ったことに対して、それは、前教育長の前でおっしゃったわけですので、それに対して、やはり、前教育長は続投の意思があったということをお聞きしましたが、そういう中で、教育委員の皆さんでつくったこの基本計画を届けたその場で、このようなことをおっしゃったことに対しては、やはり、相手に対するねぎらいの言葉、相手に対してのリスペクトをしていないような、このような発言、それに対して、ハラスメントに当たるとは市長が認識していなかったから、こういう言葉が出たんだと思うんですけれども、認識をしていたらこういう言葉は出なかったんだとというふうに理解をしましたけど、このような理解で市長の思いはいいでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 御指摘のとおりであるというふうに思っております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) 市長は、この第2 期人権教育及び啓発の推進に関する香美市行動計画、これをつくられました。その責任者でございます。人権尊重のまちづくり条例が今年から施行されました。その理念に沿った香美市政を担う立場の方は、やっぱり、物事を発言するときには気をつけて、相手をリスペクトするような立場での発言が、やはり望ましいのではないかと思うところです。これの挨拶文の中に市長が書かれています。香美市では、市民一人一人が基本的人権を尊重し、お互いの存在や違いを認め合い、支え合い、そして、共に生きることのできる社会の形成を目指してというふうに述べられているわけでございます。本当に、そのような香美市をつくっていかなければならないと思っているところですが、この文章をおつくりになりましたのは、今年3 月にこれは発行されております。このことに関しまして、人権のまち、基本的人権を尊重するまち、そのことについては、どのようなお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 全くお恥ずかしい話であるというふうに思っております。文章を書いたのは私でありまして、人権尊重のまちづくりにつきましても、私としましては、しっかりとこういったまちづくりをしたいという思いを込めて書かせていただきました。
一方で、私の発言によって傷つかれた方がおったことは、痛恨に感じておりますし、何度も申し上げますが、やはり、直接お会いして謝罪すべきであろうというふうに考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) ③ に移ります。
5 月1 日の定例課長会で、前教育長の任期は5 月2 5 日で終了し、次期教育長について明言されています。議会に教育長の人事案件が提案されたのは5 月2 1 日です。議会軽視と指摘されても仕方ないのではと思います。次期教育長について明言するとは、前教育長の職務に対する思いや、取り組んできたことをないがしろにする発言ではなかったのかと思うところですが、お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) この私の発言につきましては、課長会の場で、5 月臨時会議に教育長人事案を出すのかと聞かれたことに答える形で、5 月臨時会議で、4 月に出すつもりであった教育長人事案を、改めて提出するという発言をしたものでございます。また、議会軽視との御指摘ですが、課長会の場は内部の組織の会でございますので、御指摘は当たらないものと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) 内部の会なので議会軽視とは思っていないと、お聞きいたしました。
それでは、同じ質問の項目にありましたけれども、前教育長の職務に対する思いや、取り組んできたこと、まだ前教育長は続投の意思もあったことも確認した上で、でも、課長会ではこのような発言をされたことに対しては、どのようにお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 続投の意思も示されておったこと、また、私自身も前教育長は非常にいい仕事をしていただいたというふうに考えております。
一方で、これまでも御答弁させていただきましたとおり、一つは学園都市構想、そしてもう一つはマネジメントに関しまして、私は別の方がいいのではないかということで提案させていただきました。この課長会での発言もまた傷つけてしまったことに関しましては、やはり謝罪すべきものであろうというふうに思っておりますので、こちらも併せて謝罪させていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) 5 月1 日の定例課長会で、先ほど市長がおっしゃいました、なぜこの次期教育長としてこの方をと言ったときには、その理由として、マネジメント能力とか、学園都市をつくっていくためには必要だからみたいなこともおっしゃって、この方を課長会でお話をされたということでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そういった具体的なことはお話ししてございません。
○ 議長( 山本芳男君) 1 3 番、濱田百合子さん。
○ 1 3 番( 濱田百合子君) 私も、言葉は本当に、言う人と受け取る側とがうまくマッチングしないことも多いかと思うんです。でも、やはり相手に対しては、この人はどういう気持ちなんだろうということを思い図りながら、話をしなくてはならないのかなと、自分も反省をするところであります。
6 月7 日の地元紙の小社会の記事がございました。それをちょっと紹介します。随筆集「人間通」を国文学者の故谷沢永一さんが6 6 歳で出版、評論家としても知られただけにその視線は説得力にあふれる。表題となった1 文、組織の要や世の礎となる人の唯一の条件は他人の心が分かることで、指導者には必須としたと書かれております。
市長には、ぜひハラスメントに対しましても理解もしていただきたいし、故谷沢永一さんが言われているように、他人の心が分かる方になってほしい、そうであろうですけれども、これを一つの契機に、私もそうなんですけれども、人間として日々切磋琢磨しながら成長していくべきものなのかなというふうに思うところでございます。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
山崎晃子議員質問
令和6 年香美市議会定例会6 月定例会議会議録( 第4 号)
6 月2 0 日木曜日
議会中継・・・映像でご覧いただけます
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以下、PDFファイル219~224ページをテキスト文書化。(表示46~51ページ)
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/45400.pdf
~~~~ここから~~~~
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 1 1 番、くらしと福祉を守る会の山崎晃子です。今定例会議最後の登壇となりましたが、よろしくお願いいたします。私は、住民の皆さんの声を大切にし、その思いを真っすぐ届けられるよう、丁寧な質問に努力いたします。率直で誠実な答弁をいただきますよう求めまして、通告に従い質問いたします。
本日の質問は、教育長人事をめぐって、大栃中学校の山村留学、健康促進への取組、子供を産み育てやすい環境、職員提案制度、低空飛行訓練についての6 項目をお伺いいたします。
まず初めに、教育長人事をめぐってお伺いいたします。私は、5 月3 1 日に、市長と教育委員との意見交換会を傍聴させていただきました。その際、市長からの発言に違和感を感じたところがございますが、この間、一昨日、昨日と同僚議員がそれぞれ質問をいたしました。そこで、私は今回最後になりますので、確認という形にはなろうかと思いますが、御答弁をお願いしたいと思います。
① です。
意見交換会では、それぞれの教育委員が意見を述べられ、それに市長が答えるという形でしたけれども、市長と教育委員との間で意見や認識にずれを感じました。何か事を始めるときや、それまでのものから新たに変更するときは、理解を得るためにより丁寧な説明や対応に努めなければならないと思います。しかし、香美市高等学校等奨学金廃止問題や、今回の教育長人事においても、その取組姿勢はどうだったでしょうか。今回の件、これまでの議会での質問のやり取り等を聞いておりまして感じたのは、首長という立場の方の対応、姿勢が問われているということです。今後、市政を進めていく上で、そのことは重く受け止めていただきたいと私は思いました。
それで、今回、同じ質問になっておりますけれども、総合教育会議の開催が1 回だけだったことに関して、市長の答弁といたしましては、認識不足であったということでした。再度、その総合教育会議についての認識と、それから、教育大綱を策定していくというお話もあったわけですけれども、教育大綱に関してどういった構想、スケジュールで臨むのか、そしてまた、これをきちんと総合教育会議に提案していくのか、その点を確認させていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、繰り返しにはなりますが、総合教育会議は、市長の教育行政に果たす責任や役割を明確にするとともに、公の場で教育行政について議論をすることができ、首長と教育委員会が協議、調整することで、両者が教育政策の方向性を共有できるものでございます。
教育長とは、毎月、副市長、総務課長、企画財政課長とで話をしており、必要性を感じなかったこともあり、私自身、総合教育会議を開催する意義について認識不足であったと思います。今後は、改めて総合教育会議の場を活用し、学園都市構想の具体化と教育大綱の策定に向けて、教育委員会との意思疎通を深めていきたいと思います。
また、私が教育大綱をつくる意味は、教育委員会でやろうとしておる学園都市構想を、市長部局としても応援したいという思いでありまして、教育委員会としっかりお話をして、私が教育委員会に対して何か圧力をかけるというような意図ではないことを、申し添えたいと思います。スケジュールに関しましては、教育長の人事もまだまだこれからでございますので、今明確に、いつまでということは申し上げられる状況ではないと認識しております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) それでは、今後、総合教育会議にかけていっていただけるということで、ぜひ、教育委員との意思疎通を図っていただきたいことを申し上げておきたいと思います。
それでは、② の質問に移ります。
推進官設置についてですけれども、このことについては、昨年の3 月定例会議において、市長は、探究の取組と地域貢献活動をさらに活性化させるべく、令和5 年度に教育委員会に新たな推進官という役職を設け、経験豊富な職員を採用したい旨の発言がありました。
しかし、今回の意見交換会での教育委員と市長のやり取りから、教育委員会との協議がないまま、また、業務内容もはっきりしないまま推進官を設置したのではないかと思いました。今考えると、今回の教育長問題を意図したことだったのかと、私は個人的に推測をいたしたところです。この推進官設置の経緯について、改めてお聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、先ほどありました、探究であったり、地域貢献に関しましては、やっていただきたいという思いがあったことを前提に、市長就任1 年目のときに、教育委員会ではクレーマー対応、メンタルヘルス、建設に関する業務などで組織として疲弊しており、また、教育次長、教育振興課長が半年前には年度末で退職することが分かっていたため、教育委員会組織を何とかサポートしたいという意味もあって、設置させていただきました。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) そうしたら、推進官の配置はいつ頃から考えていたのか、その時系列ですね。そういう状況があって、急にということではないかと思うんですけれども、いつ頃からこの推進官を置こうと考えておられたのか、お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私が一番最初に思いましたのは、クレーマー対応に関しまして、教育委員会で持っていたものを、私が前面に立ってお話をするようになりました。
正直、私も夏くらいにはかなりちょっとしんどい状況になっておりまして、そういった中で、教育次長、教育振興課長からの退職というようなお話がありました。2 年目に向けて、これはとてもじゃないけれどももたないと考えまして、その頃から、なかなか香美市役所の中で人事異動も苦しいような状況、当時は副市長も不在でありましたので、外から人を構えなければ、なかなか状況は改善しないだろうと思っておりました。夏くらいから意識し、そして、お話をさせていただきながら、当事者とも、どういった方がいいのかも自分の中で考えながら、そして、3 月定例会議で御提案させていただいたというような時系列でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) そうしたら、夏頃から考えていて、この推進官の2 人には、その後、いつ依頼をしたのか。この推進官の業務自体がちょっとはっきり分からないんですね。教育委員会でちょっといろんなことがあったことですが、そういったことへの対応はできていったのか、推進官は主にはどういう業務なのか。はっきり業務内容も分からないというか、そういうやり取りもあったかと思うんですけれども、ちょっと私自身もこの推進官の業務がちょっとよく分からないんですけれども、そのことと、それから、2 人も必要だったのか、2 人の必要性についてもお聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、推進官の役割につきましては、議会答弁でも、教育委員会ではなく私が全て答弁をさせていただきました。といいますのも、私自身の思いで、教育委員会からしてみたら唐突だったのかもしれません。そういう意味では、私自身が教育委員会の中身自体を知らなかったこともあって、正確な答弁をやっていただくためにということが、見えなかったのかもしれません。ただ、探究であったりとか、地域貢献というところをやっていただきたい思いはありましたので、生涯学習課に配置させていただくよう、お願いいたしました。
2 人必要であったかというところですけれども、私自身は、1 人でも2 人でも多いほうがいいというような考えもありまして、お願いしたところ御了承もいただけそうであったので、そういった形で2 人でお話をさせていただきました。
以上です。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) この2 人に関しては、夏頃、推進官の配置という中で、この2 人が適任ではないかと市長は判断をして、お二人に声をかけられたということでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 適任であると思いました。1 つには、香美市での勤務経験がありますし、また、経験豊富な方々であります。今回、クレーマー対応というところに関しましては、当然、高校でもクレーマー対応はありますし、また、特に、定時制の校長先生も山田高校の校長先生は兼任でございますので、そういった特別支援でありますとか、また、いろいろな難しい対応もされてきたことを私自身が知っておりましたので、まず、一義的には、クレーマー対応はできるだろうと思っておりました。もう1 つは、幅広く高校生の対応は、小・中学校から上がってきた生徒を受け入れて、そして、社会に出すことでありますので、私が考える学園都市構想、いろいろな年齢の皆さんと一緒になってまちづくりをしていくことも含めて、適任であると考えました。
以上です。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) その中で、今回の教育長人事が出てきたということでよろしいでしょうか。それと、今後も何か市長の中で、この推進官という任務はどれぐらい続けるというか、どれぐらいここに配置するのかということなども、考えておいでるようでしたらお聞きいたしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 私としましては、いい人材がいたら一人でも雇いたいという思いがありまして、今年度も、退職された校長先生を3 人また新たに、私のほうでお願いして雇っていただいたという経緯もございます。経験豊富な方は、やはり若手職員が多い香美市役所において、お手本にもなる人材でもあると思っておりますので、定年退職された方々にお手伝いいただけるのであれば、私としましてはもう得難い人材と思っておりますので、できる限り雇わせていただければと思います。
また、当然予算のこともありますので、議会にもしっかりとお諮りさせていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 分かりましたが、ちょっと推進官という役割が、探究と地域貢献、具体的にはよってたかってフォーラムとかになろうかと思うんですけれども、それと、クレーマー対応とかでしょうか。ちょっと、2 人必要であったかというのは、私は疑問に思うところです。
それでは、次の質問に移ります。③ です。
5 月3 1 日の意見交換会終了後に、朝日新聞の取材に対して、市長は、7 月臨時会議に改めて提案する、否決されたら辞めるしかないと思っていると述べられています。このことについては、一昨日、同僚議員の質問がありましたので、7 月以降に提案をすると、進退に関わることと考えており、今後、否決されれば辞めることになると述べられました。
この間のやり取りを聞いておりまして、私なりに理解したのは、今のところ、前回提案した方で再度教育委員会へ7 月に提案して、意見交換をすること。そして、それがなかなか難しいということであれば、ゼロから考えるとも言われましたので、そのときにはまた考えると、それは前教育長なのか、今名前が挙がっていない新たな方か、そういった形で提案することもあると。その中で否決された場合には、辞めることになると捉えたわけですけれども、この理解でよろしいでしょうか、確認いたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そのとおりでございますが、次の教育委員とのお話の中では、どういった方が香美市の教育長としてふさわしいのかということについて、しっかりとすり合わせ、議論をさせていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) そうしたら、もう一点、7 月以降でと言われましたけれども、教育長不在が長引くのはよくないと考えるわけですが、タイムリミットとしてはいつ頃を考えておられるでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) タイムリミットは早いほうがいいとは思っておりますが、長引かせることがないように、教育委員とできるだけ数を重ねて、できるだけ早めに何回でもお話をして決めていきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) できるだけ早く、いい形になるようにしていただきたいと思いますが、先ほども述べましたけれども、この問題を通じて、やはり市長の姿勢が問われていることを再度申し上げまして、1 番目の質問を終わりにしたいと思います。
それでは、大きな2 番に移ります。大栃中学校の山村留学についてお伺いいたします。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~