令和6年香美市議会定例会9月定例会議会議録(第1号)
令和6年9月2日(月曜日)
以下、PDFファイル9ページをテキスト文書化。(表示7ページ)
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次に、不在となっております教育長の選任につきまして御説明いたします。
教育委員4 人の皆様との意見交換を、マスコミ報道もされました7 月3 日に続き、8月7 日に行うことができました。この会はマスコミ非公開での開催となりましたが、山本議長に進行役となっていただきました。
その結果、1 つ目は、新たな教育長は第2 期香美市教育振興基本計画を推進できる方、2 つ目は、この人物像に基づいて適任者がいないかどうか、高知県教育委員会に相談すること、3 つ目は、教育委員及び議会から御指摘された私の前教育長へのパワハラ問題は、西教育委員が法務局に御相談して、ヒアリング調査の段取りをしていただけるということ、これら3 点について教育委員の皆様と合意いたしました。
そして、8 月1 3 日に高知県教育委員会を訪問し、これまで経緯を含めて長岡高知県教育長にお話をしてまいりました。
なお、3 つ目につきましては、8 月2 3 日に西教育委員が法務局に御相談されたとのことですが、法務局によるヒアリング調査は難しいとのことです。
今後、教育委員の皆様の御了承をいただき、速やかに市議会でお諮りさせていただきたいと考えております。何とぞよろしくお願いいたします。
(以下略)
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西村剛治議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第2 号)
9 月1 0 日火曜日
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以下、PDFファイ68~83ページをテキスト文書化。(表示48~63ページ)
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/45993.pdf
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○ 4 番( 西村剛治君) 非常に貸し出しすると喜ばれると思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。
大きな2 番に移ります。教育長人事に関連する問題です。
5 月2 1 日の臨時会議における教育長人事否決から、3 か月以上が経過しております。しかし、いまだに具体的な人選に至ったという話は聞こえてきません。これは、教育行政の長である教育長が長期間不在になることが異常事態であるという認識が、明らかに不足しているのではないかと感じます。教育長不在の早期解決を望む市民に対し、また、本日、傍聴、ネット配信を見ている市民に対し、この場で解決の道筋が示されることを望み、以下問います。
① です。
6 月定例会議では、人事案提出は7 月以降であると述べられましたが、この9 月定例会議にも新たな人事案は提出されておりません。いつ提出されるのでしょうか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 全くの未定でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 3 か月以上たって、全くの未定というのは怠慢ではないでしょうか。
② です。
8 月7 日に開催された市長と教育委員の3 回目の話合いは、候補者を白紙にして、落ち着いた環境で話し合うために、非公開で実施されたと聞きました。実際に、具体的な候補者を双方が持ち寄って、落ち着いた話合いはできたのでしょうか。
まず、教育長職務代理者にお伺いしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
8 月7 日の市長と教育委員との第3 回目の話合いにつきましては、山本市議会議長立会いのもとに行われました。しかしながら、当初から別件の話が出されまして、なかなか教育長人事の話合いにまでは至りませんでしたけれども、最終的には、市長が県教育委員会に行って相談をしてくることとなり、話合いは終了いたしました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 別件の話ですか。
市長も答弁をよろしくお願いいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) できておりません。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ③ です。
市長の提案説明によると、話合いの成果として、新たな教育長は、第2 期香美市教育振興基本計画を推進できる方で合意したとなっております。しかし、恐らくこれを読んだほとんどの方が、いや、いや、それはそうでしょうとなったのではないかと思います。
言うまでもなく、教育振興基本計画の推進は教育長に課せられる至極当然の職務であって、人選の要件たるものではないからです。これまで、市長と教育委員の間で、教育長の人選について意見の対立があったのは周知の事実でありますけれども、3 か月以上の時間を費やしている中、新たな教育長人事を進めていく具体的な選考基準が、そろそろできていないとまずいと思うのです。具体的な人事の選考基準で合意はされているのでしょうか、市長、お願いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 第2 期香美市教育振興基本計画を推進できる方という合意が得られたことは、私にとりまして大きな一歩であると認識しております。具体的な選考基準はございませんが、教育委員の皆様に御納得いただける方が大前提であると考えております。
また、教育委員の皆様は、義務教育に特化した教育長像を望んでおられますが、教育振興基本計画は学園都市構想を打ち出しており、幅広い知識と経験が必要であると私は考えています。まずは、教育委員の皆様が考える学園都市構想とはどういったものなのか、そして、それを実現できる教育長が満たすべき要件とは具体的にどんなことなのか、次の回でさらにお話をお伺いしたいと思っております。このことが、教育委員の皆様との溝を埋める大きなヒントになると考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 僕は非常に具体的な要件であると感じておりますし、これをテーブルの上に並べてしっかり議論していただけたら、いい人選ができるのではないかと思っております。
同じく、教育長職務代理者にもお伺いします。教育委員として、人選についてはいろいろ思うところがあるかと思いますけれども、決めていくためには共通認識が必要であると思います。どのような状況でしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
人選を進めていく上での選考基準につきましては、先ほど市長がおっしゃったとおり、話し合ってはおりません。むしろ、適切な方の名前を挙げて意見を交わし、決定していただく必要があると私どもは考えております。もし、市長がよろしければ、香美市の教育長としてふさわしい方を、速やかに市長にお知らせしたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 具体的に名前を挙げていくことも必要ですし、そもそもどのようにして決めていくかというプロセスの合意をしていくためには、あらゆるものを1回出し切った状態で話をしていただきたいと強く願います。
④ です。
市長の提案説明では、先ほども出ましたけれども、合意事項の一つとして、教育長の適任者がいないかどうか、県の教育委員会に相談すると述べられておりますが、私は、これには正直違和感を感じております。
市長に2 点お伺いします。まず、1 点目です。市長は、市外部から教育長を呼びたいようなお考えを持たれているのか。2 点目は、香美市の中には優れた教育経験者が多数いると思います。先ほど教育長職務代理者がおっしゃったように、教育委員会のパイプ、人脈を活用するべきであると思うのですが、それをなさらないのはなぜか、お伺いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長の適任者につきましては、教育委員の皆様が言われるような、香美市出身に限定することは考えておりません。教育委員の皆様とふさわしい人物像の合意ができましたら、市の教育委員会のパイプ、人脈からも候補者として検討させていただきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 先ほど宮地教育長職務代理者もおっしゃったように、人選のお手伝いをすることもできるということですので、ぜひ、ちょっとお互いに気持ちを譲り合って、一旦、この人選に手をつけてみるのも重要なのではないかなと思います。
⑤ です。
市の教育委員会は、県の教育委員会とは明確に役割が分担されている独立した組織であります。普通に考えますと、それぞれの人事に影響を与えるようなことはできないのではないかと考えます。とはいえ、市長の提案説明によりますと、8 月1 3 日に教育委員会を訪れ説明したとなっております。県教育委員会のどの部署に御相談をなさっているのか、また、県教育委員及び長岡教育長からは、教育長候補紹介の件について、御了承をいただいているということでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、前提としまして、県の教育委員会に御相談することは、教育委員の皆様からも御了承をいただいております。県教育委員会の窓口は明確に決まっているわけではありませんが、先日、お伺いした際に対応していただいたのは、長岡教育長、小笠原次長、そして、文部科学省から出向されている鈴木参事兼教育政策課長でした。議員の御指摘のように、香美市教育長の提案権は市長である私にあるため、私が責任を持って人選し、教育委員の御了承をいただいて、市議会に提案させていただきたいと考えております。
高知県教育委員会は、市の教育長人事に介入することはできないという認識であり、私もそのとおりであると考えております。一方で、私と教育委員の皆様との教育長としてふさわしい人物像につきましては大きな溝があり、埋め難いのが私の偽らざる認識です。県教育委員会には、大所高所からこの溝を埋めるためのアドバイスをいただければと思っております。また、人事には介入できないということですが、教育長にふさわしい方について、広く情報提供をいただくことは可能であると私は認識しておりますので、情報提供もいただけるのであれば、私が人選する際の参考にさせていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 一つ確認ですけれども、これは市として正式な申入れというか、依頼をしていることになるんでしょうか。それとも、依光市長が個人的なつながりの中で個人的に相談していることになるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 先ほども御答弁させていただいたとおり、教育委員と話し合った上で県の教育委員会に御相談しておりますので、私としては公式に御相談をしたと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ⑥ に移ります。
市長提案によりますと、前教育長へのパワハラ問題は、教育委員の1 人が法務局に相談して、ヒアリング調査の段取りをしてもらうことで合意したと、3 つ目の合意だったと思いますが、説明がありました。ちょっと自分がえっと思ったのは、これは、8 月7日のクローズの教育長人事について話し合った場で、先ほど教育長職務代理者が言われたような別件に当たるのかは分からないですけど、その場で、この個別案件であるハラスメント事案について協議を行った。そして、教育委員全員が法務局に相談することを合意していることになるのか、この点に間違いないか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育委員の皆様とお話をした後に法務局の話が出ましたので、間違いございません。ハラスメント問題を解決するため、教育委員の皆様に事実の調査をすることを御了承いただいたという意味で、合意という表現をさせていただきました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 話合いの中で、法務局へ相談することに合意できているということで間違いないでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そのとおりでございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 分かりました。
一点、ちょっとこれはまた後ほど触れますけれども、私は、教育長人事の話をする場で、このハラスメント事案がなぜ毎回混ざるのかが不思議でなりません。人事の問題と、個別事案であるハラスメント事案は、きれいに区別して話をしなければなかなか進まないと思います。
⑦ です。 市長提案では、今後、教育委員の皆様の御了承をいただきと述べられておりますが、これから議会へ人事案を提出する際には、新たな教育長人事案は教育委員の了承を得た上で提出されることに間違いないでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 間違いございません。この点は、他県も含めた自治体の長から不思議がられる点でもあり、全国ニュースとして取り上げられる理由でもあると思っておりますが、香美市の慣例ということもあり、そのようにさせていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 了承を得るということですので、よろしくお願いいたします。
⑧ です。
同じく、市長の提案説明では、その後、速やかに市議会でお諮りいただくと述べておりますけれども、冒頭で質問したように、全く提出の時期は未定であるような状況であり、これまでと同様に見通しが一切示されないままでは、教育現場はもちろん市民の間でも困惑が広がっていくばかりです。自らの責任で提出期限を示すべきではないかと思います。教育長不在はこれ以上先送りできない問題であり、最優先で解決させるという決意を、ぜひ、市民に向けて述べていただきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長の人事議案を提出する時期につきましては、教育委員の皆様の御了承がいつ得られるかによりますので、この場で提出期限を示すことはお許しいただければと思います。
私としましては、丁寧に教育委員の皆様と話合いを重ねつつ、最優先で取り組んでいるつもりですが、なかなか話合いそのものの頻度が上がらず、残念に思っております。
7 月3 日の会の後には、すぐに次の協議をさせていただきたいと思い、夜の時間帯も含め、日程調整をお願いしました。また、私のスケジュールにつきましても、動かせる予定は動かしますとお伝えしましたが、お話しできたのは1 か月後の8 月7 日でした。
今後は、4 人の教育委員の皆様が全員おそろいにならなくても、参加できる方とお話しさせていただくことなどにより、少しでも話合いの頻度を上げていきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ぜひ、そのようにしていただきたいと思います。市民の側から見ると、月1 定例会とある人がおっしゃっておりましたが、わざわざそんなような縛りをつくる必要ももともとあるわけではないし、そもそも毎日でもやって早く解決してほしいのが本来の願いであります。頻度を上げるには双方の努力が必要ですけれども、ぜひ、お願いしたいと思います。
⑨ です。
教育長不在が長引くことで心配になるのが、教育長の代わりの業務をされている教育長職務代理者と教育次長の負担過多であります。この2 人は、香美市教育長職務代理に関する規則に基づき、業務を適宜分担して対応していただけていると思いますが、何分、代理という制限のある中で、日々の業務に大変な御苦労をなされているのではないかと考えております。現状で、教育行政の運営に支障や問題は出ていないのか、率直にお聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) 御承知のとおり、教育長職務代理者は非常勤となっております。しかし、教育行政に支障を来さないためには、フルタイムでなくても、予算執行の決裁や学校等の諸問題への対応、関係機関との連絡調整など、ほぼ毎日遅らせてはいけない仕事がございます。このため教育長職務代理者という私の立場を理解した上で、ここにいる教育次長をはじめ、教育委員会の事務局職員の皆様には本当に頑張っていただいておりまして、その御努力に心から感謝しています。同時に、職務遂行に当たりましても、絶えず3 人の教育委員の皆様にも御相談申し上げ、教育行政に支障を来すことのないよう精いっぱい努力しております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) ⑩ です。
2 学期に入り、教育委員会内では次年度の教職員人事、配置について、県との折衝が始まっている時期ではないかと思います。県教育委員会や学校現場との交渉や調整を同時進行で行うのには、大変な労力が必要であり、香美市の教育現場の現状や教育課題をよく理解した人でなければできない、大きな責任を伴う業務であると聞いております。
今の話でいくと、なかなか教育長が決まりませんので、このまま教育長不在が長引けば、教育長職務代理者がその重責を担うことになるのかと思いますが、そのような認識で大丈夫でしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) 県教育委員会が実施します、令和7 年度教職員人事についてのお尋ねですけれども、9 月からスタートいたしまして、約半年をかけて異動作業を行うことになっております。教育長が不在のままですと、教育委員会の指揮・指導のもとで、教育長職務代理者と人事担当者が異動の事務を行うことになります。
以上でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) もうスタートしていることではありますけれども、半年をかけて非常勤でこなしていただくということで、大変心苦しい部分ではありますけれども、香美市の子供たちの未来を左右する大切で重要な人事でありますので、新しい教育長が決まるまで、どうぞよろしくお願いいたします。
⑪ です。
再び、市長の提案説明についてお伺いします。市長は、組織再編についても述べられております。具体的な検討はこれからとされておりますが、教育部局については、組織の長である教育長が不在の状況であり、適切な議論ができない点から、現段階で教育部局を再編の俎上に載せることは避けなければならないと考えます。こういった状況を生んでいるのは、市長にも一因がありますので、非常に慎重になっていただきたいですけれども、市長のお考えとして、教育部局の再編も現在検討しているのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 議員が御指摘のとおり、教育長不在の中で、教育委員会を含めた組織再編は難しいと考えております。新たな教育長には、教育委員会の組織にも知見がある、幅広い知識と経験を持つ方がふさわしいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 安心いたしました。
⑫ に移ります。
これは以前から気になっていたものですけれども、前教育長の任期が切れて不在となりました。そして、直ちに教育長職務代理者が任命されたわけでありますが、実は、教育長職務代理者の給与が定められていないまま、今日に至っております。
資料③ を御覧ください。これは、県内、また、県外の自治体も含め、幾つかの自治体の教育長職務代理者の報酬と、それを定める条例をまとめたものです。こうやって見ますと、県内では高知市だけが定めているのが分かります。高知市も、過去に教育長が不在となったことがありまして、教育長職務代理者を任命するのに合わせて、報酬も決めたということです。本来であれば、香美市もこのようにしなければならなかったと思います。現在、教育委員の報酬のみで業務をしていただいていることになります。早急に決められるべきことであると思います。どのように対応するか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長不在が長期化することも見越して、議会最終日に提案させていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 一つ気になるのが、こうやって見ていただくと分かるんですけども、教育長職務代理者の報酬は、そもそも教育長が長期間不在になるようなことは通常あり得ないということで、便宜的に教育委員の月額報酬に若干上乗せする程度で定めている自治体が多い印象です。ただ、香美市の場合は、もう既に3 か月以上教育長職務代理者を務められており、当然、職務にかかる費用が算定できる状況であります。拘束時間や実務量を基にした算定を行い、また、教育長の代理という責務と、その労働の実態に合った報酬額を定めるべきであると考えます。この点の検討をしっかり行っていただけるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 議員がお話しのとおり、そうさせていただきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) いろいろとイレギュラーなことが起きて今があるわけですけれども、適切な対応を一つ一つしていっていただきたいと思います。
続いて、大きな3 番、人権尊重のまちづくりに移ります。
香美市は、令和6 年1 月1 日施行で香美市人権尊重のまちづくり条例を定め、市民一丸となって、人権尊重の町の名に恥じない行動をしていく決意をしました。
5 月3 1 日に、公の場で初めて、教育委員から市長が関連するハラスメント事案について問題提起されたことを受け、6 月定例会議の一般質問で、私も、市の組織が能動的かつ適切な対応をされることを期待して、質問を行わせていただきました。しかし、市長個人が多方面に仲裁の相談をされているのはよく聞こえてくるのですけれども、市の組織として解決に向けて取り組む動きは残念ながら伝わってきておりません。この点について、不透明な状況に市民は強い不満を感じております。これまでの状況を振り返ってみると、このハラスメント事案は、毎回、教育長不在問題とセットで取り上げられているような気がいたします。しかし、本来、ハラスメント事案はあくまで個人に関わる問題であり、教育行政の緊急事態である教育長不在問題とは完全に切り離された上で、議論がなされなければならないものと考えます。この点については、市長及び行政の認識の見直しを行っていただく必要があると思い、以下を問います。
① です。
香美市人権対策推進本部設置規則に定める、香美市人権政策の旗振り役となる香美市人権対策推進本部の役割とは何か、また、そのトップである本部長は誰になるか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 香美市人権対策推進本部の役割は、香美市においてあらゆる人権が尊重される社会づくりを進めることです。また、本部長は私です。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 本部長であるなしにかかわらず、市のトップである市長ですので、市の人権対策推進の旗振り役として、誰よりも人権意識を強く持ち、差別や人権侵害に対する深い理解のもとに、人権が尊重される社会の実現に向けて努力される立場であると思います。
② です。 問題提起されたハラスメント事案について、現時点で、市組織として、また、教育委員会組織として、事実確認等の調査や審査を行っている動き、計画等はあるのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) この問題に関しましては、香美市のルールに基づいて調査すべく検討しましたが、事案が特別職と特別職の間のものであり、調査できないという結論となりました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) そうですよね、前回、職員間でのハラスメント事案について問い合わせをしたときには、特別職は対象外であると。そこからいろいろ頭を悩ませたわけですが、現状もそのような認識で進めていないのが実情ということが分かりました。
③ です。 先ほども少し触れましたけれども、市長の提案説明によると、教育委員の1 人に法務局へのヒアリング調査の段取りを依頼したが、法務局に断られたとあります。先ほど依頼についてはお伺いしましたけれども、実際、法務局からはどのような回答があったのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 8 月2 6 日に、西教育委員が市長室にお越しになり、御報告いただきました。正確には西教育委員に直接お聞きいただければと思いますが、私が西教育委員からお聞きした内容をお話しいたします。
西教育委員は、人権擁護委員でもあり、日頃から法務局ともやり取りをしているとのことで、8 月2 3 日に、高知地方法務局香美支局にて、私の前教育長に対するパワハラ問題について、聞き取り調査を行ってもらえないかと相談したとのことです。聞き取り調査につきましては、被害者側、加害者側の両方から聞き取ることが必要とのことです。
なぜ、法務局が調査できないかですが、被害者である前教育長が調査をお断りになったそうで、前教育長が調査に協力しないのであれば、調査はできないという結論になったとのことです。西教育委員には、前教育長が調査に協力していただけるよう、再度お願いしてほしいと要請させていただきました。西教育委員からは、前教育長に御協力いただけるよう、再度お願いしてくれるとのお返事をいただいております。私としましては、できる限り早く弁明の機会をいただき、私に対して聞き取り調査を行っていただければ、うそ偽りなく事実を申し上げさせていただきますし、パワハラに該当する事実があれば、御本人に直接謝罪をさせていただきます。また、市長としての責任があるのであれば、しっかりと罰を受ける覚悟もございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 非常に難しいですよね。ただ、やはりどうしてもちょっと気になるのは、市長がいろんなところで御自身のことについて発言されていることが、ちらちら伝わってくるわけですね。受け取った人は、みんな驚くのが実情であります。その一つの事例を紹介いたします。
④ です。 7 月1 0 日に行われた部落差別をなくする運動強調旬間において、多数の一般市民、企業の方々がいる場の挨拶で、市長は自らのハラスメント事案について触れられ、県教育委員会に相談して判断を委ねており、いずれこの件に関しては県教育委員会から回答がある。その回答をもって今後の出方を決めたいと述べたと聞きます。この発言がまず、事実か。そしてまた、7 月のことですので返事があったかと思いますが、県教育委員会からはその後どのような回答があったのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) このことは事実でございます。7 月1 0 日の部落差別をなくする運動強調旬間の街頭啓発活動にての発言は、議員御指摘のとおりでございます。
6 月定例会議でパワハラ問題の質疑があり、マスコミ報道されましたので、香美市の人権に関して活動されている方々の前できちんと御説明すべきと考え、発言させていただきました。県教育委員会への相談云々、当日どのように発言したかは正確に記憶しておりませんが、文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課及び県教育委員会長岡教育長に御相談しております。結果は、文部科学省、県教育委員会ともに、直接調査を行うことはできないという回答をいただいております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 調査できないと回答をもらっているということですね、分かりました。その場で、市長は、自分はパワハラをしたという自覚がないとも発言されたと聞きます。居合わせた方々からはとても驚いたとも聞いておりますし、何より市長は、直前の6 月定例会議において、前教育長に対して謝罪の弁を述べられておりました。また、直接お会いして謝罪したいとも述べておったわけでありますが、自分はパワハラをした自覚がないんだと直後に述べるということは、どちらが本心なのか。場合によっては、議場での発言は偽りであったことにもなりかねません。お会いして一体何を謝罪するおつもりなのか、そして、この点について現在はどのような認識でおられるのか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 自覚がないのも事実でございますし、また、謝罪したことも事実でございます。と言いますのも、パワハラの問題は受け取る側のことでございますので、不快を感じられたことに対しまして謝罪させていただいたということでございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) そういうこともあるんでしょうけれども、本来であれば、もう少し慎重に発言なさるべきではないかと思います。
⑤ です。
これまで、市長が様々な機会に説明されてきた時の対応を見ておりますと、県や国などの外部機関への問合せや仲裁依頼がメインであり、組織の長である市長としての振る舞いではなく、どうも個人に資する動きが大部分であるように感じてなりません。しかし、そのようにどんなに外に答えを求めても、行政内で起きた事案である以上、実情把握をしないままでは、市長の求めるような解決にたどり着くことはありません。市として、今後、内部調査の実施や第三者委員会の設置などを指示するお考えはあるか、お聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 暫時休憩いたします。
( 午後 2 時0 0 分 休憩)
( 午後 2 時0 2 分 再開)
○ 議長( 山本芳男君) 正場に復します。
休憩前に引き続き会議を行います。
市長の反問を許可します。市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 先ほどの御質問ですが、香美市は、組織としての自浄作用が発揮されていないとの御指摘と受け止めさせていただきました。これは、私を含めた管理職が、働いている職員や現場の正しい情報を把握できていないという意味でおっしゃっているのでしょうか。また、具体的な事案を挙げていただきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 自浄作用については、市長が自ら問題解決に向けた指示を出されていないという点にあります。組織の長でありますので、組織の人材、組織の仕組みを利用した解決手段をまず探るべきではないかということで、自浄作用をしっかり活用していないと、私は受け止めております。
○ 議長( 山本芳男君) 反問に対する回答がなされましたが、これでよろしいですか。よければ、時計の停止を解除してください。市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 先ほどの議員のお話でございますが、私自身は指示を出しております。香美市のルールに従ってやりたいということですぐにやっておりますので、そこは否定させていただきたいと思います。具体的な事案がない中で御発言されましたが、私もできる限りの把握はしておりますし、幹部職員も現場の状況は理解しておると、そして、職員も上からのパワハラといったことがあれば、香美市の制度を使ってしっかりと対応するものと思っております。
また、第三者委員会の設置につきましては、6 月定例会議でも御答弁させていただいたとおり、必要であると私は認識しております。私としましても、パワハラ問題につきましては、御指摘があってすぐ第三者委員会の設置を含め総務課長に相談しました。しかし、現状の仕組みでは特別職が対象とならないとのことで断念いたしました。繰り返しではございますが、お話しさせていただきました。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 一部認識の間違いがあったことをおわび申し上げます。また、第三者委員会を設置できない理由として、それはもう結論であるとなると、いよいよ本当にどのようにしていいか分からなくなってくるわけであります。
さて、これまで市長にお伺いしてまいりましたが、⑥ です。
私は、教育委員側のこれまでの対応にも十分問題があるように感じております。最初に問題提起をされて以来、ハラスメント事案については、市長との直接対話の場で、口頭でのみ確認作業を繰り返しております。その結果、正式な告発や調査依頼などがされないまま今日に至っており、これが議論停滞の一因になっていると思います。教育長職務代理者にお伺いしますが、今後、教育委員は正式な告発や調査依頼はもうなさらないということなのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
この問題につきまして、前教育長は大変心を痛めておられまして、もう触れてほしくない、考えたくもないとおっしゃっておられます。私どもも、今の状態を考えるとき、本当に心を痛めております。御本人の気持ちをまず第一に尊重することが大切であると考えておりますため、教育委員会として、今後、どのようにすればよいのか、慎重に検討していかなければならないと考えています。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 当然、当事者への配慮は何よりも優先されるべきことであります。ただ、公の場で問題提起をしたことには、一定の責任が伴うものであると思います。しっかりこの点については委員の皆さんと議論していただき、適切な対応をすることを望みます。
⑦ です。
このように、組織の長2 人が関係するハラスメント事案でありますと、打つ手がなくなるのは非常にもどかしいところであります。しかし、公式の場で問題提起されたこと、また、メディアでも多数取り上げられていることから、行政組織としての対応策をしっかり最後まで模索しなければならないと思います。これが現実的な提案になるか分かりませんけれども、一つ提案をさせていただきます。香美市人権対策推進本部の規定では、本部長である市長に事故がある場合、副本部長である副市長か教育長が職務を代理するとなっております。市長が関係し、教育長が不在の状況で問題起訴されているハラスメント事案に対し、市が取れる対策の一つとして、この規定をもとに副市長が本部長の職務を代理し、解決に向けた何らかの道筋を探るような動きをされてもいいのではないかと思いますが、見解をお伺いします。
○ 議長( 山本芳男君) 副市長、村上真祥君。
○ 副市長( 村上真祥君) 香美市人権対策推進本部でございますが、この組織は、主に市の人権施策推進に関することを議論してきた組織であります。近年の開催実績では、昨年度に人権に関する条例案、そして、市の行政計画について検討を行っています。
先ほど市長からも御答弁申し上げましたが、本部長は市長、そして、副本部長は教育長と副市長でございます。現在、1 4 人の本部員がおりますけれども、課長級の職員が本部員を務めております。つまり、この組織は、市長以外は全て市長の任命によるものでございます。本部員につきましても、毎年度、市長が任命しているものでございます。よって、議員御提案のように、今回のような本部長である市長、そして、副本部長である教育長が関わる具体的な事案について、中立的な立場からの聞き取り調査、それから、その結果を審査するといったことには、なじまない組織ではないかという認識でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 今の香美市人権対策推進本部設置規則によりますと、本部が所管する所掌としましては、香美市人権施策の推進に関することと、もう一つ、人権侵害に関することが明記されております。市長が任命していることは、中立性の部分でどうなのかということももちろんありますが、何もできない状況の中、調査をまずしてみることは十分できるのではないかと。その上で、その調査結果に信憑性があるかないかは、また別の形で評価を受ければいいのではないかと思います。何もできない状況を打破するのも一つの手ではないかと思います。
大きな4 番に移ります。香美市の教育の現在地です。
香美市が香北町の公立小・中学校で導入している、国際バカロレア教育( I B 教育)の取組は、多数の視察が訪れるなど、全国的に注目されています。また、実際に、子供にバカロレア教育を体験させたいとの思いで香美市に移住された御家族も多数あり、移住支援窓口では、これから子供の入学に合わせて移住を検討したいといった相談も多いと聞きます。しかし、市民の間からバカロレア教育の将来について、不安視する話が聞こえてまいりました。
① です。
少し前のことでありますが、市長はI B 教育をやめようとしているのかという話をふいにされました。しかも、それが保護者の間で広まっていると聞いたときには、まさかと思いました。しかし、7 月3 日に公開で行われた教育委員との意見交換の場でも、市長は、自分はI B 教育を積極的に推進する考えではない、財政面から見てもI B 教育の年会費はもったいないなどと発言され、うわさは本当だったのだと驚愕いたしました。
市長のI B 教育に対する発言は、保護者や教育現場に衝撃を与え、大きな波紋を呼んでいます。この発言の真意、そしてまた、こういった保護者らの反応に対する市長の受け止めをお聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 暫時休憩いたします。
( 午後 2 時1 1 分 休憩)
( 午後 2 時1 4 分 再開)
○ 議長( 山本芳男君) 正場に復します。
休憩前に引き続き会議を行います。
反問を許可します。市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 反問させていただきますが、まずもって議員がI B 教育に対して愛着を持っていただいていることに感謝いたします。答弁の前提といたしまして、I B 認定校となっていない6 つの小学校と2 つの中学校の教育につきまして、議員がどうお考えになっているかをお聞きいたします。議員は、I B 認定校以外の児童・生徒は、I B 認定校よりも劣った教育を受けているとお考えなのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 全くそのようなことはありません。香美市の中でも学校ごとに個性があるわけですよね。たまたまですよ、たまたま香北町に生まれた子たちが香北町の小・中学校に通っている。その中で、その教育を安定的に継続的に受ける権利をもし侵害されるのであれば、私は議員としてだけではなく保護者として、断固糾弾いたします。そのような覚悟であります。
○ 議長( 山本芳男君) 反問に対する回答がなされましたが、これでよろしいですか。
時計の停止を解除してください。市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、誤解がないように初めに申し上げさせていただきますが、私は、I B 教育につきましては、香美市の教育によい影響を与えたものとして評価しております。一方で、高い会費を払い続けることに関しましては、何とかしたいという思いがあり、これまでも発言させていただいてきました。I B 教育をすぐにやめるということではありませんので、保護者の皆様は御安心いただければと思います。
香美市には小学校が7 校、中学校が3 校ありますが、私は、バカロレア認定を受けていない残りの8 校が、大宮小学校、香北中学校に劣っているとは考えておりません。私としましては、I B 認定校ではない小・中学校とのバランスを重視しており、I B 認定がなくても、どの小・中学校に通っても、子供たちにとってすばらしい教育を提供する必要があると思っております。私は、最終的に全国の小・中学校が、大宮小学校、香北中学校のような教育システムに変わっていくものと考えており、将来的には、バカロレア認定を受けた学校と受けていない学校の差はなくなっていくと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) そもそも市長が、ひょっとしたら差があるようなことを、学校によって教育に差があるようなことに対して、過剰に反応されているのではないかと思います。僕が一番言いたいのは、市長の発言であるという点です。香美市が取り組んでいる教育の施策ですよね、それを一方では推進していると言い、一方ではもったいないと言ってブレーキを踏んで、まあ言うたら、けちをつけているわけですよ。
② です。
移住をしてきた方の中には、市長の発言はあまりにも無責任でだまされた気分だと、気分を害された方もおります。香美市の教育を信頼し、香美市を選び移住されてきた御家庭がある中で、このような発言をするのは、市のトップとして極めて軽率で失礼な発言ではなかったのか、この点、市長の認識はいかがでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) I B 教育を受けるために香美市に移住された皆様には、誤解を与えていますことをおわびしたいと思っております。繰り返しになりますが、I B教育をすぐにやめるということではありません。また、香美市の小・中学校は、I B 認定を受けていない学校でも優れた教育が行われていることを、ぜひ、知っていただきたいと思います。
市長としまして、香美市の中で財政的にI B 認定校2 校だけを優遇している現状は、バランスが悪いと考えております。一方、全国の小・中学校がバカロレアのような教育システムに変わっていくのであれば、国として支援するべきではないかとも考えています。そこで、香美市の財政負担を減らすべく、国の補助制度創設に向けて、他県の公立小・中学校でもI B 認定が受けられるよう、大宮小学校、香北中学校を御視察される議員には、私もできる限り同席して御協力を申し出ています。将来的には、多くの自治体とともにI B 認定校を持つ自治体連合をつくって、文部科学省に働きかけていきたいと考えております。I B 教育に関する私の懸案事項は年会費であり、もしも国の補助制度ができて、市財政の年会費負担がなくなるのであれば、これからもずっとI B 認定校を継続したいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 年会費ですか。分かりました。
③ です。 教育において最も重要なこと、これは教育長人事のときにも申し上げましたけれども、教育の継続性と安定性であると私は考えております。大宮小学校、香北中学校におけるバカロレア教育の安定性と継続性は、しっかり担保されていると考えてよいということですね。今の答弁だとそうだと思いますが、市長、いかがでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) すぐにやめることは考えておりませんが、I B 認定校を香美市内にさらに増やすことは財政的に難しく、I B 認定校以外の学校の保護者から不公平ではないかと言われたときには、御説明が難しいとも考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) バカロレア教育を推進している、教育委員会、教育長職務代理者にもお伺いします。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
香美市の学校教育ですけれども、大栃中学校区、香北中学校区、そして、鏡野中学校区の3 校区が、それぞれ小中一貫教育のグランドデザインを策定いたしまして、地域に合った特色のある教育を展開しております。これがそのグランドデザインでございます( 資料を示しながら説明) 。例えば、大栃中学校区では、物部未来学、香美市物部プランとして、それぞれの地域でやっております。香北中学校区のグランドデザインは、国際バカロレア教育でつなぐ9 年間の学びでございまして、大宮小学校と香北中学校は、全国の公立小・中学校で初めてのバカロレア校として注目を集めております。このため、全国から学校視察も相次いでおりまして、その成果が期待されています。
教育委員会としましては、今後も両校がともにバカロレア教育を積極的に推進し、子供たちをしっかり育てていただきたいと考えております。以上でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 4 番、西村剛治君。
○ 4 番( 西村剛治君) 大きな5 番、朝ドラ「あんぱん」に向けた取組についてです。8 月2 3 日に香北町で行われた、やなせたかし先生顕彰事業説明会における住民とのやり取りの中で、気になった点を確認いたします。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
山﨑眞幹議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第2 号)
9 月1 0 日火曜日
議会中継・・・映像でご覧いただけます
ここをクリック
以下、PDFファイル92~102ページをテキスト文書化。(表示72~82ページ)
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/45993.pdf
~~~~ここから~~~~ ○ 7 番( 山﨑眞幹君) その6 D ホテル関連は、もちろん定款を見るとなかなか難しいことは分かります。ここで自分が中長期的にということは、先ほど市長も言われたように、振興計画の中でそれを織り込んでということもありますので、その中で、順次、どの方向性に向かっていくかは共通認識を持つ必要がありますけれども、何しろやっぱり一番大事なのは、やなせ先生がこの香北町に、香美市に、自らの著作物をどんと残していくという決断をされたことを大切に受け止めて、そうやってやなせ先生から大きなものを送っていただいて、送っていただいたら今度はそれをお返しする、喜ばせごっこですから、それをお返しするという同じ目線に立って、ぜひ、これから先、朝ドラ「あんぱん」後も取り組んでいただければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。大変なことはよく分かっております。
それでは、2 番目のちょっと頭がくらくらしそうな話に行きたいと思います。2 つの学園都市構想。
これが、本当に私も、実は今日傍聴に関係者の方にも来ていただいていますけれども、第1 期香美市教育振興基本計画に、委員として策定に関わらせていただきました。そんなこともあり、ずっとそれから後、やっぱり学園都市構想というこの名前が、なかなか自分の中でぐるぐる回っていまして、実態がないことも含めてうまくまとまらなかったんですけれども、今回、何とか自分なりにまとまったと思われるので、ちょっと皆さんに御判断いただきたいこともあって、この質問をつくりました。
まず、( 1 ) 香美市教育振興基本計画。これです( 以下、資料を示しながら説明) 。本市の教育振興基本計画の中に、香美市学園都市構想が言葉として初めて出たのが、後期計画の1 4 ページでした。これが後期計画。何とか教育と書いています。香美市の現状と課題というところなんですけども、1 4 ページの中で、これは計画策定に当たって行った市民アンケートの結果を基に取りまとめられた、高知工科大学に求めるものというところであります。この説明の中で、香美市学園都市構想の一端を担う最高学府として、これからの社会を切り開く人材の育成とともに、市内の小中学校及び高等学校と連携した取組の充実が求められますという部分で、学園都市構想という言葉が初めて出たんですよね。後期計画4 3 ページの用語解説では、このように書いています。保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学がそろう恵まれた環境を生かして、各種教育機関の連携を密にし、連続して子供の育ちを保障する教育を行うこと。また、大人も含め、幅広い層に対して質の高い教育を進めること。これが学園都市構想とされています。
この説明は、実は、最初の香美市教育振興基本計画の「はじめに」に書かれている、香美市は、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、大学など、発達段階に即した全ての校種がそろっています。豊かな自然、文化・体育施設、様々な企業や多様な人材もそろっています。これらの豊かな教育資源や貴重な地域の宝を生かしながら、「郷土を愛し、未来を拓く人づくり」を「躍動する教育」として進めていきますというように書かれています。これは、私が見る限りでは、教育行政全般に係る方針であると思います。これとほぼ同じ内容です。
それで、もう一つ、今年3 月に策定されたこの第2 期香美市教育振興基本計画の中では、4 6 ページの地域社会をともに創造する場の充実の充実の背景と課題のところに、本市は、市内に保育園から大学までの教育機関がそろうという恵まれた教育環境を生かして、それぞれの学校間の連携を密にして、協働による質の高い教育実践により子供の連続した育ちを保障する教育を行う「香美市学園都市構想」を掲げていますと、このように書かれています。これを読む限りでも、やっぱり私には本市の教育全般に係る方針と読めてしまうんですね。方針じゃないのか、これはと。
そうこう思っているうちに、今回の一般質問の中で、同僚議員が、この1 0 周年記念の市勢要覧の中にも出ているよということで、僕も見てみました。学園都市香美市を目指してという、これが1 0 周年の市勢要覧です。この中に出ていたということで、チェックしてみると、「大学のあるまちで創造される教育環境」が学園都市とこう書いています。それで、また最高の説明がされていまして、この中にされている説明が、小・中学校、高校、大学が共同で教育を創造して取組を進めています。香美市子ども会議、理科クラブや天文教室、キャリア教育、教育研修、部活動交流などを通して、地域と学校の距離を縮め、学力・体力や郷土への愛着の向上、高知工科大学へ進学する香美市出身者数の増加といった目標を掲げていますと、よく分からないですけれども何か目標があると書いてある。ますますこの学園都市構想が分からなくなると思うのですが、一方、ネット上の百科事典でありますウィキペディアで学園都市を検索すると、学園都市とは英語でa c a d e m i c c i t y 、u n i v e r s i t y t o w n 、c o l l e ge t o w n ということらしいです。ということは、これは学校等の教育機関、特に高等教育機関、そして、研究機関を集積させた計画都市の呼称であります。大学等が立地して発展してきた大学都市も、これに含まれる。このほか、都市政策や構想のフレーズにも使用されると表示されておりまして、実は、学園都市という呼び方は、これが一般的な説明、解釈であると思うんですね。ここで私の疑問が氷解したわけですけれども。
① です。
本年3 月定例会議で、構想と計画の関係性を基に提案をしたわけですけれども、実は、今回の質問に向けて3 つの計画を読み込んでいく中で、本市の学園都市構想の内容が分かりにくかったのは、学園都市構想という表現そのものが、教育行政全般に係る方針を表す言葉として適切ではなかったことが原因だと分かりました。多分、そうだと思います。内容が大切である、言わば、その教育方針が大切であるならば、それを表現する言葉を換えるか、または、学園都市構想という言葉にこだわる、これが大事であるならば、内容を変えるしかないと考えますが、まず、このことについての見解をお尋ねしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) これまでの香美市政において、市長部局では、学園都市構想という言葉は使っていないと思われます。一方で、私は政治家として、学園都市構想という言葉を香美市教育委員会からある意味お借りして使っております。私としましては、香美市の各種教育機関がそろっているという特徴は、香美市の魅力であり、強みでありますので、学園都市構想という言葉ではなくても、教育委員会とのすり合わせの後に、何らかの言葉を使わさせていただきたいと考えております。
また、私がこれまで使ってきた学園都市構想という言葉のイメージは、議会での質疑を通じて御答弁させていただいています。しかし、教育委員の皆様は、私のイメージとは違い、義務教育に特化した学園都市構想を描いていらっしゃるのではと思っております。今後、私が学園都市構想の言葉を使う際には、教育委員会の考えるイメージを踏まえ、注意して発言したいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) 何となく、斜め横から答弁されたみたいな気がしますけど、私の質問は、内容を変えるか、学園都市構想を、いわゆる先ほど言った、大学を中心とした学園都市構想を、これから説明しますけど、どっちかという質問でした。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 学園都市構想について、私もさんざん議会で答弁してまいりましたが、本来は教育委員会の中で、先ほども御説明があったとおり、教育振興基本計画の中で盛り込まれた言葉でありますので、私が答弁するのもおかしな話であったと思っております。私自体は、政治家としてというお話をさせていただきましたが、何らかの特徴を生かしてまちづくりをしたいという思いでありますので、学園都市構想という言葉には、私自身こだわっておるわけでもございません。
以上であります。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) それでは、一応市長の方向性が見えましたので、② へ行きたいと思います。
まずは、内容、いわゆる香美市にある教育的なリソースを生かして教育行政全般を回していくということは、学園都市構想という表現から変えることになると思うんですけれども、ちょっと、今、言わせていただきましたけど、その言わんとする内容というのは、本市の持っている教育的リソースを最大限に生かしながら、個別最適なキャリアパスを支援するとともに、生涯学びに向かうことができるような環境整備を継続して行うという、教育行政全般に係る方針であるのではないかと私は思っています、本来、教育委員会が言われていることは。これは言葉が私はふさわしくないと思っていますので、例えば、これはちょっと自分が考えたので、これもふさわしいかふさわしくないかは分かりませんが、生涯学習支援都市香美市みたいなスローガンですよね、キャッチコピーとでも言うべきではないかと思うのですけれども、このことについて見解をお尋ねしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 生涯学習支援都市香美市という言葉につきましては、私は非常によい言葉だと思いますし、よその自治体が使っていないのであれば、これは使えるのではないかなとも思っております。一方で、教育委員会がこれまで使ってこられました学園都市構想との関係が整理できて、整合性が取れるのであれば、市長部局については前向きに検討したいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) それでは、( 2 ) です。高知工科大学を核とした学園都市構想。ここからは、学園都市構想という表現に即した内容とする場合について、少しお話と質問をさせていただきます。
まず、高知工科大学を核とした学園都市構想につきましては、平成6 年3 月、片地地区周辺まちづくり調査報告書がまとめられまして、ちょっとそのときにまとめられたパンフレットを持っていたんですけど、そのパンフレットがどこかへ行って分からなくなったのですが、土佐山田町ソフィアポリス構想、大学、学園都市、ソフィアポリス、ソフィアは大学かな、学園都市、まさにそうだったんです。構想として推進を図ろうとした時期があったようですけれども、この中を見ますと、やっぱり結構ハードルが高いんですよね、これをやっていくためには。もちろん場所が市街化調整区域であったこともありますし、交通の動線をどう確保するかとか、いろんな地域の了解をどう得ていくかみたいなたくさんの問題がありまして、いつの間にか断念したということが推察されます。この当時、自分は行政に関わりがなかったので、ここら辺のちょっと経過はよく分からないんですけれども、それはそれとして、やっぱり高知工科大学を核としたまちづくりは、本市において推進すべき重要な案件であると考えますので、順次、お尋ねしたいと思います。まず、資料を用意していますので、皆さんちょっと見てください。
① です。
徳島県鳴門市は、鳴門市学園都市化構想のもとで、鳴門教育大学、鳴門市長、鳴門市教育委員会教育長の3 者が連携協定を結び、鳴門教育大学の有する教育資源の保・こども園・幼・小・中学校への提供及び保・こども園・幼・小・中学校における鳴門教育大学の教育研究への協力を通して、鳴門市内の保・こども園・幼・小・中学校の教育・保育の充実・向上を図ることを目的とするとして、連携協議会を設置し、保・こども園・幼・小・中学校の教育上の課題や大学の状況等を踏まえ、連携協定を行っています。これが都市化構想についての粗いものです。それで、次の資料が連携協定書ですね。3 者が協定をして、どういうことについて連携するかを言っています。
また、かつて視察研修に伺った東広島市では、都市計画を伴ったより大規模な構想のもとに計画を推進しています。それについても資料をちょっと用意しましたので、御覧ください。これが、東広島市次世代学園都市構想2 0 2 2 概要版の最初のページで、後でじっくり興味があれば御覧になっていただいたらいいと思いますけれども、もう1 枚あります。これですね。東広島市の都市計画を伴った学園都市構想です。東広島市はかなりどでかくて、視察には伺いましたけれども、これはちょっと無理やという感じでした。ただ、鳴門市の例は、相手が教育大学ですけれども、こっちの場合は高知工科大学を核とした学園都市構想の参考にもなりますし、後期計画の用語解説の「一端を担う」を「核とした」と差し替えれば、同様のことを想定しているのではないかと考えますけれども、見解をお尋ねしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 議員御提案の高知工科大学を核としたまちづくりという表現は、私としましては賛成ですし、正式には後期計画の改定で盛り込まれていくことになるのでしょうが、この表現に基づいて取り組むのであれば、市長部局として応援してまいりたいと思います。
ちなみに、鳴門教育大学には、高知県教育委員会の制度を利用して、県内の小・中・高・特別支援学校から、教員が大学院に学びに行っております。この制度は、高知県教育委員会のホームページを見れば、平成2 0 年度までの研究論文が掲載されておりますが、これ以前から長く続いております。高知工科大学をどう位置づけているか、また「核とした」という表現を今後使うかどうかは、香美市教育委員会の所管事項であり、後期計画の改定の中で議論されていくと思いますが、私としましては、香美市で連続した学びを実現したいという思いもあり、高知工科大学学長、香美市長、教育長、山田高等学校校長、特別支援学校校長を入れた、5 者協定になればと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) 先ほど、教育長職務代理者からも、物部未来学推進事業についてのお話をいただきました。市長も所信表明の中で、この事業は、大栃中学校区において学校を核とした地域づくり、地域を核とした学校づくりを目指し、学校、地域、高知工科大学との連携によって、高度に情報化した社会で活躍できる人材育成を目指しています。そして、この事業は、私がこれまで議会で述べさせていただいている学園都市構想のイメージどおりであるとも思っていますと、このように述べられておりましたけれども、高知工科大学を核とした学園都市ならではの事業だと私は思っています。そこは賛同します。
次は、高知工科大学と本市の関連に関する現状について、幾つかの質問を行いたいと思います。② です。
(中略)
⑥ に移ります。
先ほど、一旦、市長からも答弁をいただいたような気もいたしますが、現在、香美市振興計画の基本方針6 政策2 6 、高知工科大学と共に歩むまちづくりの推進は、実は、第1 次香美市振興計画後期基本計画を策定する際に、高知工科大学の関係者から、あれ、この振興計画に高知工科大学に関する記述が全然ないという指摘があったんですよ。このときに自分も委員をさせていただいていまして、そのときの先生の発言ははっきりと覚えていますけれども、その指摘を受けて、これはだから後期計画から追加されたもので、みんなで築くというところに追記されたものです。高知工科大学を核とした学園都市の充実は、高知工科大学にとっても本市にとってもよい結果をもたらす可能性があると思うことからも、第3 次香美市振興計画では、共に歩むまちづくりの推進から学園都市構想に格上げし、実施計画を策定し、計画的に推進すべきだと考えますけれども、見解をお尋ねしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 香美市にとりまして、高知工科大学の存在は非常に大きいものがありまして、第3 次香美市振興計画では、しっかりと位置づけたいと考えております。高知工科大学があることにより、大学生、教員、職員が香美市に住み、買物をしてくれることで、大きな経済化効果を生んでいただいております。また、大学の先生方には、香美市の各種委員会で御助言をいただいておりますし、大学生の若い力はまちの活力となっております。
一方で、高知工科大学のポテンシャルを香美市政の中で生かし切れているかといえば、まだまだであると考えております。先ほど、東広島市が都市計画も盛り込んだ学園都市構想を実施していると御紹介いただきましたが、高知工科大学蝶野学長からは、大学周辺に商店などがないことを御指摘いただいております。これからの人口減で大学定員を維持することが困難になる時代も間近で、議員から御提案があった、高知工科大学をどう生かすかという視点で実施計画をつくることも選択肢であると考えております。加えて、香美市の教育にも関わりますので、香美市教育委員会ともベクトルを合わせる必要があります。現在の教育委員の皆様は、義務教育に特化した教育委員会を目指しており、考え方の違いが現状では大きいと考えております。教育委員の皆様とも意見交換を繰り返し、第3 次香美市振興計画の策定時には香美市政と教育委員会が一丸となれる状況をつくり出したいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) よろしくお願いしたいと思います。今回の質問に関連して言いますと、結局、大学にしても記念館にしても、ほかの自治体から見れば、本当にすごいものを持っているねということなんですよね、羨ましがられている。本当にそのものを香美市がちゃんと生かし切れているかということについては、私は常々両方とも疑問がありまして、実は、朝ドラ「あんぱん」が来る前までは、外壁の修繕だとかいろんなことも提案しましたけれども、そのときはあんまりえいお返事をいただいていない。13 0 万円の壁があったりといろいろしたわけですけれども、事ここに至ってはこういうことになるじゃないですか。だから、やっぱり大事な、香美市では宝という言い方しているのかな、資源については、しっかりとそれを中長期的に将来に向かってどのように残して活用していくかを計画的に、誰が市長になっても、誰が議員になっても、その計画を推進できるような形にしていくのが、今の人たちの責任だと思いますので、よろしくお願いします。
先ほど、高知工科大学の少子化の話がありました。ある特任教授の方が、こういうこと言っていました。高知工科大学は、どうして小学校に行って理科の楽しさみたいなものを教えないんだろうという話です。というのは、今、どの大学も本当に生き残りに一生懸命で、もう小学生をリクルートに行くというんですね。それもありますし、それから、先ほどの蝶野先生が言われた周りに何もないということも、例えば、その計画の中で、4 年後、5 年後には近くにマックとかね、マクドナルドですよ、m a c じゃなくて。向こうが来るとか、そこを呼ぶぞとか、いろんなそういう先に光が見えるような計画をつくっていただきたいなと思いますので、ぜひ、計画的にお願いしたいと思います。
それでは、最後の3 番目ですね。
今般の提案説明に関連して、以下に問うです。まず、( 1 ) 教育委員会に関連してです。
① です。
前段、同僚議員の質問の中で、いろんなことは大体分かってきたんですけれども、まず、せっかく質問していますので、一旦は御答弁いただきたいと思うのですが、教育長については、人選を県教育委員会が行って、県教育委員会に推薦された人物を、市長、教育委員が無条件で承認し、議会に提案するという意味か、お尋ねしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 香美市教育長の提案権は市長である私にあるため、私が責任を持って人選し、教育委員の御了承をいただいて、市議会に提案させていただきたいと考えております。高知県教育委員会は、市の教育長人事に介入することはできないという認識であり、私もそのとおりであると考えております。一方で、私と教育委員の皆様との教育長としてふさわしい人物像につきましては、大きな溝があり、埋め難いというのが私の偽らざる認識です。県教育委員会には、大所高所からこの溝を埋めるためのアドバイスをいただければと思っております。また、人事には介入できないということですが、教育長にふさわしい方について、広く情報提供をいただくことは可能であると私は認識しておりますので、情報提供いただけるのであれば、私が人選する際の参考にさせていただきます。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) 先ほどの同僚議員のときの答弁と一緒だと思いますので、②に行きます。
ハラスメントについては、受けたと思った本人が、裁判所等に恐れながらと訴えて、判決で認定されるものではないかと考えます。そのような理解でいいのかを、まず一旦お尋ねしたいと思います。
実は、これ自分もよく、いろいろ特別職同士がどうのこうのがありましたよね、これなかなか難しいという話もありました。ただ、でもその手前に、何か不思議だなと思ったのは、本人が言っていないのに、ハラスメントを受けましたと私が訴えていないのに、いろいろ聞いた方が、あれはハラスメントだ、これはハラスメントだと言っていること自体が、何かちょっと違うんじゃないかなということがありまして、実は、私が大学時代に同級生でした、私の大学、笑うことじゃないですけど、クラスの中で2 0 人か3 0人、5 0 人はおらざったと思うんですけど、その中で弁護士になったのが2 人なんですよね。たった2 人だったんですけれども、そのうちの1 人の弁護士に、おい、5 0 年ぶりやけどちょっと教えてと聞きました。ハラスメントって、ある種の申告罪だよねと。そうしたら、それがないとちょっと難しいんちゃうというお答えでした。この間のお話の中でも、御本人はもうやりたくないという御意志もあるということですので、そんな経過です。さっきの議論を含めてちょっと膨らんでしまいましたけれども、やっぱり本人の申告がなければなかなかその先へは行きにくいんじゃないかと思いますが、その理解でいいでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まずもって大学の同級生に5 0 年ぶりに御連絡された案件が、私のことであったとお聞きしましたので、恐縮でございます。
私のパワハラ問題につきましては、高知県内の報道だけにとどまらず、時事通信社が運営するi J A M P という多くの行政関係者が見る情報サイトで、7 月月間ランキング全国1 3 位の記事となりました。全国的にも注目されている案件でございます。兵庫県知事のパワハラ問題が大きく取り上げられている中ですので、私としましては早く結論を出したいと考えております。といいますのも、香美市の行政トップがパワハラを行う市長であると全国的に報道されたことにより、職員の士気や職員募集をはじめ、いろいろなところに悪い影響が出てくると考えているからです。本来は、議員がおっしゃられるように、ハラスメントを受けた本人が訴えて始まるものだと思います。しかし、今回の事案は、教育委員、市議会議員の皆様という社会的信用がある方からの情報提供ですので、事実として報道されたものと思います。
公益財団法人人権教育啓発推進センターが発行した企業と人権という冊子では、パワーハラスメントについて、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位、経験、年齢、人間関係、専門知識などが職場内で優位であることを背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的な苦痛を与えることとあります。また、業務上必要な指示や注意を超えた厳しい指導かどうかもポイントとなるようです。
私が、前教育長に対し、優位な立場を生かして精神的な苦痛を与えたか、業務上必要以上の指示や注意をしたかにつきましては、正直申し上げまして、身に覚えがないというのが本音でありまして、できる限り早く弁明の機会をお与えいただき、また、私に対して聞き取りを行っていただければ、うそ偽りなく事実を申し上げさせていただきますし、パワハラに該当する事実があれば、御本人に直接謝罪をさせていただきます。また、市長としての責任があるのであれば、しっかりと罰を受ける覚悟もございます。
○ 議長( 山本芳男君) 7 番、山﨑眞幹君。
○ 7 番( 山﨑眞幹君) ちょっとまたずっしり重くなったので、もうこれはやめたいと思います。その理解でいいということですよね、分かりました。そこだけでよかったんです、実は。
それでは、最後の質問になります。( 2 ) 集落活動センターでございます。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
山崎晃子議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第3 号)
9 月1 1 日水曜日
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~~~~ここから~~~~
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 1 1 番、くらしと福祉を守る会の山崎晃子です。私は、住民の皆さんの声を大切にし、その思いを真っすぐ届けられるよう、丁寧な質問に努力いたします。率直で誠実な答弁をいただきますよう求めまして、通告に従い質問いたします。
本日の質問は、教育長人事をめぐって、介護保険制度、農福連携の取組、終末期蘇生停止ルール化、災害対策についての5 項目をお伺いいたします。
初めに、1 点目、教育長人事をめぐってお伺いいたします。
前教育長の任期が5 月2 5 日に満了し、教育長不在期間が3 か月を過ぎました。この事態に多くの市民から心配する声を聞いています。2 度の教育委員との公開意見交換会は、一致点を見いだすことができずに終了となりました。その後、8 月7 日の非公開での意見交換会では、3 点について合意したとの市長報告がありました。教育長人事案の提出は未定とのことでしたが、早急な対応を求めて伺います。
① です。
さきの市長発言では、新たな教育長はゼロベースで検討するということであったと思います。ゼロベースとは、全くの白紙で検討するということでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そのとおりでございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 全くの白紙ということでお聞きいたしました。
そうしたら、② の質問に移ります。
これまで名前が挙がった方以外ということか、お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) そうではございません。選択肢としては残しております。
しかし、今の状況で、私が前回提案した方を出しても、教育委員の皆様の御了承は得られないと考えており、今の時点では提案することはできません。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) そうですね、今の時点で出したら、また同じことになってくると思いますけれども、その方を残したままであれば、なかなか前に進んでいかないと思うんですけれども、その点はどうお考えでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長からの反問を許可いたします。市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、白紙ということをお話しさせていただきました。議員が選択肢から外した形にしなければならないという理由は何でしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) なかなか協議が進んでいっておりませんので、この状況がずっと続くことに対して、やはりどこかできちんと新たな考えのもとで進めていかないと、これはなかなか進んでいかないと。結局、昨日からのお話の中でも、市長の考えていることと教育委員が考えていることが違ってきているとも感じましたし、一致点を見いだしていくためには、第三者が私は適任であるんじゃないかということで、お聞きいたしました。
○ 議長( 山本芳男君) ただいま反問に対する回答がなされましたが、これでよろしいですか。
市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 新たな第三者ということは、③ もですか。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 進んでいかないことについて。
○ 市長( 依光晃一郎君) ごめんなさい。進んでいかない理由については、私が提案させていただいた方について、教育委員が反対されておるということですが、白紙にというところでいくと、どうして反対されているのかもお聞かせいただきたいのですが、話合いの中でそこの議論が進んでいないことが、私がなかなか提案できない理由でもあります。選択肢として残してはおりますが、先ほども御答弁したように、現実的には無理であろうと思っております。ただ、その方に何か非があるわけでもないですし、当然何か悪いことをしたわけでもないのに、私が外す理由もないということでございます。そういう意味では、まずは教育委員の皆様方に、小・中学校の先生ではないからなのかもしれないですけれども、そこを明確にしていただきたいということが、私の今の思いでございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) ③ です。
そういたしますと、その方を残しつつになろうかと思うんですけれども、その第三者は考えられていかないのか、その点。第三者にはならんと思いますが、何かお考えがありますでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 当然、第三者も入れての選択肢としてなってございますし、昨日も答弁させていただきましたが、教育委員の皆さんからもいろんな人選についての御助言をいただけると思っております。また、県の教育委員会にもそのようにお願いしています。ただ、どういった方がふさわしいのかを明確にした上でやらないと、いろんな人の名前が出てきても、結局、理由も分からないままに選択肢から外すとなると、名前が挙がった方に対しても失礼であると思いますので、まずは、どういった方がふさわしいのかという合意ができてから、人選に進んでいくのがいいのではないかと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) ④ に移ります。
今のところ、第三者で提案できる方は市長の中にはいないのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 現状では、誰を提案させていただいても御理解を得られないのではないかという不安がありまして、教育長としてふさわしい人物像について、明確にする必要があると考えております。
私の考えにつきましては、教育委員の皆様との話合い、議会での御説明も含め、かなりの部分で御説明させていただいていると考えておりますので、次の会では教育委員の皆様が考える学園都市構想を実現できる人物像につきまして、さらに詳しくお話を伺いたいと考えており、このことが教育委員の皆様との溝を埋める大きなヒントになるのではと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 現時点では、市長から提案できる方がいないということでしたけれども、それでは、教育長職務代理者にお聞きいたします。昨日の答弁の中でも、ふさわしい方がいればというようなお話があったかと思いますけれども、第三者について提案できる方、そういう腹案はお持ちでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。
昨日もこの場でお話し申し上げましたけれども、市長がよろしかったら、具体的にお名前を挙げてお知らせしたいと申し上げました。
以上でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 教育長職務代理者は、市長がよかったら具体的にお名前も申し上げてというお話がありました。ぜひ、そのことを進めていただきたいと思います。この教育委員会からの提案について話し合っていただきたいと思いますが、その点をお聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 繰り返しになりますが、まず、人選については、お名前は聞かずに合意が先であると思います。具体的に挙げていただいたときには、一定、御本人の了承もいただいた形で私に提案されるのかなと思いますが、万が一私が納得いかなかった場合には非常に失礼なことになると思いますので、まずは、どういった方がふさわしいのか、合意させていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) なかなかすんなりといかないということですけれども、この間、教育長人事に関して質問させていただいたわけですけれども、市長は、昨日、教育委員とは大きな溝があり、なかなか埋められないとおっしゃいました。私は、その溝をつくった原因は市長にあるのではないかと思います。この間に明らかになった、認識不足やコミュニケーション不足、配慮のなさが、今回の溝につながっていると考えております。その溝を埋めることを市長にもしていただきたいと思います。そのためには、これまで教育長として名前の挙がった方ではなく、第三者を前提に話合いを進めていただきたい。そうでなければ、これは前になかなか進みません。香美市の教育のために、ぜひ、その点を考えていただきたいと申し上げておきます。
それでは、次の質問に移ります。⑤ になりますね、すみません、抜かりました。
今後の教育委員との意見交換の予定についてお聞かせください。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育委員の皆様には、この場をお借りしまして、改めて早期の開催をお願いしたいと思います。また、議会の皆様への御案内、マスコミへの公開を行うかどうかは、教育委員の皆様にお選びいただければと思います。私としましては、人物像のすり合わせにつきまして、オープンな場でも差し支えないと考えております。
また、先ほど私自身に不手際があるということでしたが、それは私の説明不足ということでおわびを申し上げたいと考えております。
今回、非常に難しくなっておりますのが、パワハラに関する問題もございます。振り返りまして、この問題がどうしてこういったことになったのかを考えたときに、やはり教育委員の皆様方との信頼関係が失われているということに尽きるのではないかと思います。
6 月定例会議でも御答弁させていただいたことではありますが、教育長人事につきましては、議会に説明する前に教育委員に御相談すべきと当初から考えておりまして、2 月中旬に教育委員に内々で御相談させていただきました。その時点で、まだ候補者本人への最終確認すらできていない、検討段階の人事案であったにもかかわらず、突然、教育委員連名で前教育長の再任を求める要望書が提出されました。また、市長から議会へ御説明するべき人事案が、それ以前の段階で教育委員から市議会議員に一方的に伝えられ、結果的に議会軽視と言われるような状況ともなりました。地方教育行政法では、教育委員には守秘義務が課せられており、積極的な政治活動も禁止されているにもかかわらずです。
信頼関係を一方的に、私の受け止めではございますけれども、裏切られた結果が、私と教育委員との溝が生まれるきっかけであったと認識しております。これは私の考え方ではございますが。とにかく、溝を埋めなければならないことは議員御指摘のとおりであると思っておりますので、私自身も話合いを重ねてしっかり努力してまいりたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 1 1 番、山崎晃子さん。
○ 1 1 番( 山崎晃子君) 今、答弁をお聞きする中で、信頼関係が失われている、その信頼関係を失うようにしたのは市長なんですね。一番最初の推進官のところから、私は歯車というか、きちんと双方で理解があって推進官を配置した形ではないことから、もう既に始まっているんですね。そのことを考えていただきたいと。市長の対応のまずさから、こういう状況になったのだと、私は考えております。
それでは、2 番目の質問に移ります。介護保険制度についてお伺いいたします。
( 1 ) です。物部町の小規模特別養護老人ホーム、韮生郷についてお伺いいたします。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
小松孝議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第3 号)
9 月1 1 日水曜日
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~~~~ここから~~~~ ○ 議長( 山本芳男君) 8 番、小松孝君。
○ 8 番( 小松孝君) 教育長問題は、昨日も、今日も質問が出ましたけど、私の突っ込むような問題やなしに、皆さんからしっかりと質問していただきました。
香美市は、副市長も1 年半決まらず、教育長ももめています。何かおかしくないですか、そんなことで市役所機能がうまく運びますか。朝ドラ「あんぱん」に向け進まないといけないこの時期にどうなっているのですか、何かあれば。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まさにおっしゃられたように、副市長も1 年4 か月不在、そして、教育長も不在になっておることは、本当に私としても残念に思っていますし、これはもう私の責任であると思いますので、先ほどもお話しさせていただいたとおり、教育委員の皆様方と信頼関係を構築し、そして、ふさわしい人物像について明確にさせていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 8 番、小松孝君。
○ 8 番( 小松孝君) ② へ移ります。
今回こんなにもめている原因は一体何なのか、改めて問います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 香美市におきまして、教育長不在となった原因につきましては、私、市長と教育委員の皆さんとの信頼関係が失われたことが大きな要因と考えております。具体的なきっかけを6 月定例会議でも御答弁させていただきましたが、改めて御説明いたします。
私は、教育長人事は議会に説明する前に教育委員に御相談するべきと考え、2 月中旬に教育委員に内々で御相談いたしました。しかし、まだ候補者御本人への最終確認すらできていない検討段階の人事案であったにもかかわらず、突然、教育委員の連名で前教育長の再任を求める要望書が提出されました。また、市長から議会へ御説明すべき人事案が、それ以前の段階で教育委員から市議会議員に一方的に伝えられ、結果的に議会軽視ともなりました。地方教育行政法では、教育委員には守秘義務が課せられており、積極的な政治活動も禁止されているにもかかわらずです。この信頼関係を一方的に裏切られた結果が、私と教育委員との溝が生まれるきっかけだと認識しております。併せて、そもそも教育委員は市長が任命するものであり、普通このような対立は起こらないことから、全国ニュースにもなった珍しい事案となっております。
○ 議長( 山本芳男君) 8 番、小松孝君。
○ 8 番( 小松孝君) この問題は、昨日、今日と議員がしっかりとやってくれましたので、私の付け入る隙はないのですが、やっぱり市長になった以上は、副市長、そして教育長の指名権もどないでもありますので、やっぱりもっと話合いをして、えい方向に行かいでどうしますか、これもまた、現状は話が県へ行っとるでしょう、県へ行ってまた国へ行くんですか。また1 年半かかったとかいうことでは駄目じゃないですか、やっぱりこれは。我を通すときは結構です、通しても。でもやっぱりやるときはかちっとやってくださいよ、やる以上は。もうあまりしんどかったら副市長に言うて任せたらいいじゃないですか。そのために副市長も東京から、国からわざわざ来てくれています。そういうことで、これをいつまで争ったって、今日、昨日聞く問題では絶対に片づきません、今日、明日では。それとも、また1 年半くらい置いて、国から来てもらうような段取りか、そないなことを言うてもしゃあないけど。
次、③ に移ります。
現在、職務を踏まえ、大変な思いをしているのは、やはり教育長職務代理者だと思います。今回の異常な事態についてどのように考えているのか、構わない範囲でお願いできませんでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) お答え申し上げます。 教育長が3 か月以上空席になっていることにつきまして、保護者をはじめ、多くの市民の方々、そして、関係者の皆様に御心配をおかけしていることに対しまして、心からおわびを申し上げます。
教育長職務代理者の私といたしましては、一日も早く新しい教育長を任命していただき、教育行政の正常化を図りたいと思っております。このため、先ほど午前中にも申し上げましたけれども、もし市長がよろしければ、香美市の教育長としてふさわしい方を市長にお知らせしたいと考えております。
以上でございます。
○ 議長( 山本芳男君) 8 番、小松孝君。
○ 8 番( 小松孝君) 宮地教育長職務代理者、本当に御苦労様です。御迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
最後の④ に移ります。
教育委員と市長の間の議論が平行し、いつまで続けるのか、最後に、いつになったら教育長が決まるのか、お願いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長の人事案を提案する時期につきましては、教育委員の皆様とのふさわしい方の合意、御了承がいつ得られるかによりますので、この場で提出期限を示すことはお許しいただければと思いますが、私としましては宮地教育長職務代理者と同じように、早く決めたいと思っておりますので、引き続き丁寧に教育委員の皆様との話合いを重ね、最優先で取り組んでまいります。
○ 「議事進行」という声あり
○ 議長( 山本芳男君) 8 番、小松孝君。
○ 8 番( 小松孝君) なかなか溝は深いと思われますが、これはちょっと話がつかないように思います、誰が考えても。どちらが候補者を出しても、終わることなく闘っていくと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 暫時休憩します。
( 午後 2 時1 4 分 休憩)
( 午後 2 時1 9 分 再開)
○ 議長( 山本芳男君) 正場に復します。
休憩前に引き続き会議を行います。
○ 8 番( 小松孝君) 皆さん、どうもすみませんな、文句ばっかり言うて。意見のある人はいつでも言うてください、私に。またもう一度言いますが、言うていいですか。
○ 議長( 山本芳男君) 簡単にやってください。
○ 8 番( 小松孝君) 年寄りから一言、優秀な職員もいることですので、議会も含め、もう少し十分な協議を行い、慎重に、併せて、スピード感を持って進んでください。このような状況が続けば、職員もやる気をなくしますので、市長、宮地教育長職務代理者に、この際、お願いすればどうですか。また考えてください。
以上でもう質問を終わります。
○「議事進行」という声あり
○ 議長( 山本芳男君) 暫時休憩します。
( 午後 2 時2 0 分 休憩)
( 午後 2 時2 4 分 再開)
○ 議長( 山本芳男君) 正場に復します。休憩前に引き続き会議を行います。1 2 番、笹岡優君。
○ 1 2 番( 笹岡優君) 先ほど、小松議員に対する答弁の中で、市長から、教育委員の方々から議員は政治活動によって反対に回ったようなことがありましたが、事実とは違います。私たちは、3 月2 2 日に市長から今回の提案を聞いて、反対を表明しました。私たちは自分たちの判断で表明して、行動をとったわけですので、事実と違うような答弁をされたら困りますので、議事録を精査して対応をお願いしたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) そのように対応しますので。
暫時休憩いたします。
( 午後 2 時2 5 分 休憩)
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
舟谷千幸議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第3 号)
9 月1 1 日水曜日
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以下、PDFファイル173~176ページをテキスト文書化。(表示66~69ページ)
https://www.city.kami.lg.jp/uploaded/attachment/45993.pdf
~~~~ここから~~~~ ○ 議長( 山本芳男君) 9 番、舟谷千幸さん。
○ 9 番( 舟谷千幸君) 大きな2 番目の質問をさせていただきます。教育長人事についてです。これまで、昨日、今日と同僚議員が何人か質問しておりますので、省くところもございますけれども、市長、よろしくお願いいたします。
教育長が不在となって今月で4 か月目で、皆さんがおっしゃっているとおり、市民は注目しており、私も、数人の市民からは、教育長は決まったかとか、どうなっているのと本当に尋ねられます。市長は、今までの答弁と重なるかもしれませんけれども、この現状をどのように捉えているのか、再度お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 教育長不在は、私としましても何とかしたいと考えております。一方で、教育長の人事議案を提出する時期につきましては、教育委員の皆様の御了承がいつ得られるかによりますので、この場で提出期限を示すことはお許しいただければと思います。私としましては、引き続き丁寧に教育委員の皆様と話合いを重ね、最優先で取り組んでまいります。
○ 議長( 山本芳男君) 9 番、舟谷千幸さん。
○ 9 番( 舟谷千幸君) ② です。
7 月3 日のマスコミを入れての意見交換会で、市長は人事案を白紙にということでございましたけれども、白紙とは市長が推薦しておられる方を残したままなのかどうかは、午前中の答弁でもございました。今は出すことはできないけれども、別にその方を全面的にのけているわけではないということでございましたので、この質問は取り下げさせていただきます。
③ です。
教職員の人事は、教育委員会の職務権限で、教育委員会を総括する教育長の役割と言っても過言ではないぐらい、その職務の重要な仕事だと思います。現在、次年度の人事異動準備時期に入っているということでございますので、宮地教育長職務代理者は、教職員の人事についてどのようにお考えなのかをお伺いいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 教育長職務代理者、宮地憲一君。
○ 教育長職務代理者( 宮地憲一君) 御質問いただきましたので、教職員の人事異動について御説明申し上げます。少し長くなりますことをお許し願いたいと存じます。
御承知のとおり、公立小・中学校教職員の人事異動は、県教育委員会が人事異動方針に基づいて実施するものでございます。9 月2 日に東部教育事務所管内の教育長会がございまして、令和7 年4 月1 日付の人事異動作業がスタートしました。人事異動の目的でございますけれども、学校を取り巻く教育課題を解決しまして、教職員の意欲を引き出し、学校を活性化させること、つまり、それぞれの学校の子供たちを最適な教育を通してしっかりと育成することにございます。公立小・中学校の教職員は、校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員、事務職員と、大変職種が多うございまして、これらの方々が人事異動の対象になるわけでございます。
教員の人事を例に挙げて説明申し上げます。
教育は人なりという言葉にもありますように、教育の成否は教員の資質能力によって大きく左右されます。このために各学校では学校長が現在の課題を明確にし、その課題を解決するための学校経営構想を作成しまして、県と市の教育委員会にしっかりと伝えていただきます。なお、学校が教職員にとって働きやすい職場になるよう配慮することは、当然のことでございます。学校の課題は学校によってそれぞれ異なっておりますので、学校長の目指す学校経営構想には、どのような人物がふさわしく必要かを見極めることから始まります。また、校長、教頭を含む教員の配置数は学級数によって決まっています。例えば、6 学級の小学校は8 人、8 学級では1 0 人、また、3 学級から4 学級の中学校ですと9 人など、教員の配置基準が定められておりまして、この定められた教員数を基に人事が行われます。当たり前のことではございますが、学校の先生や国語や算数、体育などの教科の指導が得意な方、教科よりは道徳や特別活動などが得意な方など、それぞれおられます。また、ベテランの先生もいれば教員になって間もない先生もおられます。さらには、教務主任や研究主任など、学校の中核となる先生も必要でございます。中学校では、これに部活動の指導が加わります。部活動の指導が得意な方とあまり得意でない方もおられます。また、野球やサッカーなどの体育系、あるいは吹奏楽や美術などの文化系がありますので、こういった部活動への配慮も大変重要になってまいります。さらには、個人の異動調書には書かれていないこと、すなわち、現在勤務している学校をはじめ、過去に勤務した学校での仕事状況などもしっかり把握すること、いわゆる教員としての専門的なインテリジェンスも必要でございます。
このような多くの情報を基に、数多くの先生方の中から、それぞれの学校の課題解決のためにふさわしい方を選んで学校に配置することになります。こうしたきめ細かな人事作業を、県教育委員会の人事担当者と約半年かけて話し合い、調整を経て、最終的には香美市教育委員会の承認を得て、県教育委員会に内申書を提出し、県教育委員会の人事異動が決定するようになっております。これが人事異動の実際でございます。
以上です。答弁が長くなって申し訳ありませんでした。
○ 議長( 山本芳男君) 9 番、舟谷千幸さん。
○ 9 番( 舟谷千幸君) 詳しい答弁をありがとうございます。教職員の人事と言っても、たくさんの職種があることを今回初めて知りました。本当にいろんな学校現場のこととか、そして一人一人の先生のこともよく知った上での人事で、半年をかけてということでございます。本当に人という、人事は、幅広いこれまでの人脈とか、専門的な知見とかを兼ね備えて、教育長ならではの職務ではないかと思ったところです。現場の職員一人一人を知っておかなければならない、また、いろんな職種の方一人一人を知っていないといけないのだなと思いました。
このことに関しまして、市長からも、教員人事についてのお考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 特に私が付け加えることはありませんけれども、やはりそれぞれの先生方の力が十分発揮できるような人事異動にならなければならないと考えております。
以上であります。
○ 議長( 山本芳男君) 9 番、舟谷千幸さん。
○ 9 番( 舟谷千幸君) 大事な人事の時期に入っておりますので、しっかりとよろしくお願いいたしたいと思います。
④ に向かいます。 市長の提案説明では、次期教育長についての意見交換を8 月7 日に行い、3 点について合意したということでございました。この中の人物像に基づいた適任者について、8月1 3 日に長岡県教育長に相談したということでしたけれども、県としては適任者を考えてくださるような方向だったのでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 香美市教育長の提案権は市長である私にあるため、私が責任を持って人選し、教育委員の御了承をいただいて、市議会に提案させていただきたいと考えております。
高知県教育委員会は、市の教育長人事に介入することはできないという認識であり、私もそのとおりであると考えております。一方で、私と教育委員の皆様との教育長としてふさわしい人物像につきましては、大きな溝があり埋め難いというのが、私の偽らざる認識です。県教育委員会には、大所高所からこの溝を埋めるためのアドバイスをいただければと思っております。
また、人事には介入できないということでございますが、教育長にふさわしい方について、広く情報提供をいただくことは可能であると私は認識しておりますので、情報提供もいただけるのであれば、私が人選する際の参考にさせていただきたいと思っております。
以上であります。
○ 議長( 山本芳男君) 9 番、舟谷千幸さん。
○ 9 番( 舟谷千幸君) ぜひ、それを踏まえて人事に向かっていただきたいと思います。先ほどの教職員人事についても、やっぱり学校を十分に、教職員の方とかクラスのこと、学校のことをしっかり見定めていただける人物に、それはまた第2 期教育振興基本計画の中にも含まれていることかと思いますので、ぜひ、そういったことを兼ね備えた教育長をしっかり早く決めていただきたいと思います。市長から、先ほどの説明の中でも、最優先で考えていくという決意をしっかり受け止めましたので、やっぱり対話を、いろんな溝があってもしっかりお互いに話し合い、香美市の教育のためにぜひ一歩前へ進めていただくことをお願いしまして、次の質問に移らせていただきます。
3 番目、高知県人口減少対策総合交付金基本配分型について質問させていただきます。
(以下略)
~~~~ここまで~~~~
森田雄介議員質問
令和6 年香美市議会定例会9 月定例会議会議録( 第4 号)
9 月1 0 日火曜日
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以下、PDFファイル223~227ページをテキスト文書化。(表示35~39ページ)
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~~~~ここから~~~~ ○ 6 番( 森田雄介君) メリットは様々ありますので、ぜひ、負担軽減もまた考えていただけたらと思います。
それでは、大きな3 点目に移りたいと思います。学園都市の取組でお聞きしていきます。
この学園都市の取組についても同僚議員から既に質問もありました。これまで、教育長の任命が滞っておる中身をお聞きする中で、学園都市構想を進められる方というのも市長の説明でありました。そこで、より学園都市構想をクリアにしたいという思いで、質問を準備しました。既に、山﨑眞幹議員の質問でも明らかになったところもあるんですけれども、私がこの質問をつくる中で、前提として捉えていた中に収まっていない部分もあるかもしれませんので、そういったところから確認しながら進めていきたいと思っております。
まず、教育振興基本計画や市政報告などで見聞きする「学園都市構想」という言葉でありますけれども、中身として、保育・幼稚園から特別支援学校、大学まである本市の特性を生かすことを紹介し、これもまた本市のキーワードである探究と併せて「探究あふれる学園都市香美市」とし、この「学園都市」という文字を「まち」と読ませております。そして、体系のところでは探究、協働、創造の3 つに、義務教育やコミュニティ、生涯学習のありようを示し、子供の育ち方、地域の在り方、自己実現や持続可能なまちづくりまでを射程に入れたものになっております。未来に向かっての部分はもちろんですけれども、既にこれまで取り組んできたことが、様々にここの中に反映されておるという受け止めであります。
そこで、① の質問であります。
学園都市に向けてこれまでやってきました取組を、できれば簡潔に示していただければと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、私が答弁に立ちましたが、先ほど議員がおっしゃられたことは、教育振興基本計画についての学園都市のお話で、本来は教育長職務代理者がお答えすべきであると思いますので、そこは外して、それと、今回、山﨑議員の一般質問でもあったんですけど、私が学園都市構想と言うからややこしいんだと思いましたので、森田議員の質問を機に、私自身が学園都市構想という言葉を使わないようにいたします。そして生涯学習支援都市と言ったほうがいいのではとの御提案もありましたので、今後、私自身はもう学園都市という言葉は使いません。学園都市につきましては教育委員会に聞いていただければと思います。
改めまして、私が考えます生涯学習支援都市は、香美市の教育機関が多くあるという特色を生かしたまちづくりでありまして、子供から年配の方まで全ての市民にとって学ぶ機会が多くあり、香美市民としての人生を楽しむことができることを考えてございます。
私が市長になりましてから、香美市提案型市民主役事業のように市民の自発的な取組応援しましたり、発表の場ともなる公共施設の設備投資をするなど、取り組んでまいりました。また、今後、シェアオフィスを建設する計画を立てておりますが、学びの拠点となる施設として整備してまいりたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 6 番、森田雄介君。
○ 6 番( 森田雄介君) 少し、そういった文言の整理、また、考え方の整理が進んだところですが、それであるならばなお一層、学園都市を進めることが前提であった教育長の選定が、少し変わってくるのかなとも思いました。
② の質問であります。
(中略)
③ に移ります。
学園都市構想、今までの教育振興基本計画で語られていたこの言葉は、計画に上がってくる前から語られていたと思っております。書類など確認できるもので探しまして、さきの質問でも紹介されておりましたけど、合併1 0 周年の市勢要覧にも出てきました。
平成3 1 年の教育振興基本計画( 後期) でも、構想に向けた探究的な事業づくりを進めるという形で示されております。この義務教育課程で中心に取り組んできたのは、教育環境の充実や子供の成長をどう担保するのか、そのとき、そのときの最善策で、今日までつながってきているという認識でありますので、計画以前から、探究的な学びの実践、環境整備は、継続して発展してきているものだという認識を持っておりますけれども、その認識でよいでしょうか。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) 学園都市につきましては、先ほどもお話ししたとおり、教育委員会のやられていることですが、環境整備であるハード整備につきましては、例えば、G I G A スクール構想に関すること、あるいは、電子黒板のように教室をI T 仕様に最適化させるものにつきまして、私が市長になりましてから、教育委員会から出てきた予算は全て予算化させていただいておりますので、教育委員会がやろうとしている学園都市構想につきましては、私としてもしっかり環境整備のお手伝いをしたと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 6 番、森田雄介君。
○ 6 番( 森田雄介君) 市長も応援されていますので、一度、教育振興課にもお尋ねしておきたいと思いますが、先ほどの物部未来学の流れから、③ で質問させていただきましたけど、探究的な学びの実践は、教育現場として継続・発展してきているとの認識でよいのか、お聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 教育振興課長、一圓まどかさん。
○ 教育振興課長( 一圓まどか君) 議員がおっしゃるとおり、その認識で私どもも動いております。
以上です。
○ 議長( 山本芳男君) 6 番、森田雄介君。
○ 6 番( 森田雄介君) もう一点少し確認しておきたいのは、市長部局も教育の支援として、もう予算的な措置はしっかりと担保しておられたわけであります。今後、生涯学習を支援する形でのまちづくりを、第3 次香美市振興計画にも反映させたいという答弁もありましたので、そういった方向なんですけれども、それはまちづくり、生涯学習の支援であって、例えば、その高知工科学大があるという特色を生かしたまちづくりが、教育の過程の中で、本市で育った児童・生徒の皆さんは、地元の高知工科大学に行けるように頑張りましょうというようなレールを敷く方向へ進んでいくような、教育に介入していくものではない、また別ものであることの確認で、お考えを一度確かめておきたいと思います。今回整理されていきました、生涯学習支援都市という言葉の中身が、その教育課程とはまた別で進んでいく内容であるのかを、少しお聞きしておきたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) まず、私が市長として教育長を任命する権利があるということは、やはり、そのまちづくりと教育はベクトルが一致しないといけないと思っております。その中で、今回、教育委員の意見とは隔たりがあると思っておりますが、それはこれから埋めていきたいと思います。また、私は、教育振興基本計画を見せていただいて、反対するところは全くないわけでございまして、教育委員会が目指している学園都市構想をまずしっかり応援したいと思います。当然、教育に対して介入することはないと御理解いただければと思います。
私が政治家として、先ほどからお話しさせていただいておる生涯学習支援都市として、香美市をしっかりと未来に向けてつくり上げたいという思いに関しましては、保育園、幼稚園から小・中・高・大・特別支援学校というように、専門学校も含めた連続した学びが香美市の特徴ではないかと思っておりますし、また、昨日お話しさせていただいたI T 技術を、女性の方がオンラインで勉強できるような環境もこれからつくっていきたいと思っておりまして、社会人になっても学び続けることができる、また、移住や企業誘致にもつながるようなシェアオフィスであるとか、特色を出して、私がいつも言っていることではありますが、チャレンジを応援できるまちづくりをしたいなと思っております。これまでの市政であった取組も生かしながら、また、教育委員会がやられているところも特色であると思いますので、教育委員会の考え方、全面的に教育振興基本計画の方向性は大賛成でございますし、教育委員会も大学を生かした形で物部未来学をやられているということですので、しっかりと応援させていただきたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 6 番、森田雄介君。
○ 6 番( 森田雄介君) 確認もできました。教育振興基本計画もしっかりと応援していただきたいと思いますし、具体的にはまた今後出てくると思うんですけれども、高知工科大学を中心に生涯学習を支援するという中で、市だけではなくて、多分、高知工科大学との協議を進めたり、県との協議もあろうかと思いますので、しっかりとした協力体制のもとに進めていただけたらと思います。
④ に移ります。
探究という部分でも、子供の中にどう育んでいくのかという試行錯誤がありまして、大人になってからもその力を発揮してほしいという願いが込められて、今日まで続いてきたと受け止めております。6 月定例会議の同僚議員の提案にもありましたが、日々の取組過程を評価し、意欲を育てるという視点が、その探究の根元にあるんだろうと思っております。そういう視点が重要ではないでしょうか、見解をお聞きいたします。
○ 議長( 山本芳男君) 市長、依光晃一郎君。
○ 市長( 依光晃一郎君) これまでの日々の取組を土台に花を咲かせられるような取組を、市長部局として検討してまいりたいと考えております。
○ 議長( 山本芳男君) 6 番、森田雄介君。
○ 6 番( 森田雄介君) よろしくお願いいたします。
最後、大きな4 点目の質問に移りたいと思います。
○ 議長( 山本芳男君) 暫時休憩いたします。
(以下略)
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